また明日。《8》

♯360 ページ10

一人は私より2歳年上の人
もう一人は、10歳上の人だった

経歴とか、趣味とか特技とか……
そんなどうでもいい情報が沢山書かれた紙も一緒に入ってた

元ぬ々母は一人娘
父が婿養子だったから境遇は同じで
娘から見てすごく仲のいい夫婦だと思うから、すごくいい人に巡り会えたんだと思う

ただ、最初はお互い不安だったはず……
だから、二人ともあんなに神妙な顔つきだったんだと思う

お見合い……って、結婚だよね？
私が結婚？知らない人と？この時代に？いつの時代よ……

陸くんが帰ってくるのに、気が重い話をされて、泣きそうになった

付き合ってる人がいるって言ったものの
紹介できる訳でもないし、陸くんとこの先普通に結婚が出来るのかと聞かれたら、答えられない
芸能人との結婚ってどうなのか分からないし、まだ私たちは始まったばかりだし、結婚なんて到底考えられない


陸「ただいま〜(笑)」


A「おかえりなさい！お疲れ様〜(笑)」


陸くんに飛び付いてギュッて抱きしめた


陸「勢いすっっごいなぁ〜(笑)ただいま〜久しぶり！昨日ぶりか(笑)……ん？A線香の匂いする……」


A「やっぱり？ごめん〜(苦笑)今日ね、実家の手伝い行ってたの。忙しい時期だから。さっき帰って来てまだお風呂入ってないから……臭いよね？」


陸「あ、そっか！！お寺忙しいよね？また手伝い行くの？」


A「行けたら……(苦笑)」


もうしばらくは行きたくないな……
おじいちゃんと顔を合わせたくない


A「陸くんもうすぐ誕生日だね！その日って、仕事入ってるよね？」


陸「入ってるよ〜けど夜は帰って来るし(笑)何？お祝いしてくれるの？」


A「うん！お祝いしたい！(笑)じゃあ……一緒に過ごせるよね？」


陸「誕生日だよ？彼女と過ごす以外何がある？(笑)」

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