また明日。《8》

♯391 ページ41

全く予定外に陸くんが来た


陸「あ、ワイン開けてたの？(笑)」


A「梓ちゃんが持ってきてくれたの。陸くんも飲む？」


陸「その前に、昨日はごめん…Aだって色々抱えて辛いのに、もっと一緒に考えたら良かったのに突き放すような言い方して、本当にごめん」


A「ううん、陸くんの怒る理由も分かるから……本当にごめんなさい。どうにかなるって軽く考えてたから。それとね、お父さんにもう一度嫌だって言ったよ。付き合ってる人がいる事も言ったの。そしたらね、一度会いたいって……言われて……」


陸「いいよ、俺も会わせて欲しい。いつ？早目に言ってくれたら調整するよ」


A「……いいの？負担じゃない？」


陸「何で？どういう風に負担なの？(笑)全然だよ。ご両親に謝らないとな。お寺継げなくてすみませんって。悪いけど俺一生歌い続けるし、今から仏門？とか無理だけど、ずっとAと一緒にいたいから説得するよ。今はまだ全然だし、不安定な職業だし、寺の方が安定した人生送れると思うけど、安定より幸せを取って欲しい。絶対幸せにするから。まだ少し先だけど。だから一緒に説得しよ？分かって貰えるまで認めて貰えるまで何度でも会いに行くから」


どうして陸くんに言うのを怖がってたんだろ？
どうして躊躇ってたんだろ？
最初から言えば良かった

まだ遠い未来だけど、その先に私がいる事を前提と思ってくれてる陸くんのこと、もっと信じようって思った


陸「昨日、帰らせた事めちゃくちゃ後悔した。何やってんの俺って……不安にさせてごめん。でも昨日の話を聞いて、本当にAとずっと一緒にいたいってもっと強く思った。だから、いてくれる？てか、いろ(笑)」

♯392→←♯390

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す