また明日。《8》

♯383 ページ33

梓「だったら選んじゃえ(笑)陸くんのこと一番に考えて偉いね(笑)でも、そんなに気を遣わなくても食べたいもの早いもん勝ちで食べちゃえば？(笑)それくらいで陸くん怒らないでしょ(笑)」


A「怒らないけど、陸くんが食べたい物選んで欲しいから…」


梓「可愛いねぇ(笑)私は健ちゃんが選んだのでも食べたかったら一口ちょーだいって言っちゃう。そしたら全部くれるの(笑)ちょっとは遠慮しろよ〜とか言われるけど気にしない(笑)」


A「それが、上手く行くコツ？」


梓「上手くいくコツかは分からないけど、無理しないコツじゃない？」


無理しないコツ……？
無理してたのかな？無理してるのかな？


梓「どれにする？」


A「じゃあ……これにする(笑)」


梓「やっぱそこはチーズケーキ避けるんだ(笑)陸くん好きだもんね(笑)」


A「私もチーズケーキ大好きだけど、ミルフィーユも大好きだから(笑)梓ちゃんはどれする？」


梓「私はこれ(笑)」


迷いなく一瞬で選んだ
梓ちゃんたちが持って来てくれたんだし、食べたい物を買ったと思うし、その前から選んでたのかもしれないけど

たかがケーキを選ぶだけなんだけど、私はいつも迷って選べなくて時間がかかってしまう

陸くんに言いたいことや聞きたいことだって
考えすぎて訳が分からなくなって結局言えずにずっと抱え込みがちだし


梓「ねぇねぇ、早く食べよ(笑)」


A「うん(笑)」


梓「何事も我慢はダメだよ(笑)」


A「え？……うん(笑)」



全てを見透かされてるみたいでちょっと怖い
けど、全然不快じゃなかった

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