また明日。《8》

♯365 樹 ページ15

【樹side】


北人「だね〜……絶対嫌だよね？」


樹「……気付いてなければいいんだけど……目立ってたからなー」


北人「え、彼女来てたの？」


樹「来てました。自分でチケット用意して。なのにあの女にあの席って……見ました？サンタコス」


北人「あーーーー！！！最前列の！？乳ポロンしそうなお姉さん！！見た！！季節外れだから、超目立ってた！！へぇ……で、その人って陸さんの何？(苦笑)」


樹「元……お互い好きだけど何かのイタズラで付き合えなかった仲」


北人「お、おぉ〜……なかなか濃いね。で、樹はそれを彼女に言うべきか言わないべきか悩んでるんだ？」


樹「……言わない方が傷付かないけど……後で知った時の傷はもっともっと深くなると思ったら、どうするべきか悩んでます」


北人「樹本当にその子のこと好きなんじゃん(笑)でもさ……言い方悪いけどそれ言っちゃうと、告げ口みたいにならない？それで樹が有利になったとしても、それはちょっと違うよね？」


樹「告げ口とかそんなんじゃないです」


北人「分かってるよ？でも、そう取る人もいる」


樹「北人さんならどうしますか」


北人「俺だったら陸さんに言うかな。ホントのところその人とどうなのって聞く。彼女が嫌な思いをしても繋がってたい関係ってさ、もう愛じゃない？仲良いい女友達だよ〜は要らないと思う。それもさ、昔一応好きだったんだから。それ彼女が知ってるなら胸糞悪っ！ってなるよ。だから俺は陸さんに聞く。中途半端に付き合うなら別れてくれって言うね｣


樹「別れてくれは……彼女が望んでないから」


北人「俺が望んでんの！樹が！だろ？」


樹「あーーーーもうっ！！どうしたらいいかマジ分かんねぇ……」


北人「会ってみたいな……樹がそんな風になる女」


樹「会わせません」


陸さんに聞いても、のらりくらり誤魔化されて逃げられるんだろうな……


樹「アドバイスいらないって言ったのに。役に立たなさそうなアドバイスありがとうございます(笑)」

聞いてもらって、スッキリした
陸さんに、聞いてみようかな

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