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鑑識「まず死因は毒殺です。
Aさんが倒れている横の、小さなテーブルの上にペットボトルの水があり、水の成分を検査すると致死量の毒が含まれていました。
そしてAさんは水を飲む前に誰かと喧嘩でもしていたと思われます。ほらここ、」
と指を指したところには小さな引っ掻き傷が何箇所かあった。
鑑識「あと引っ掻き傷以外にも、」
とAが着ているドレスをめくると、白い色の肌とは反対の青紫色をした痣が一箇所あった。
警察「犯人はAさんと喧嘩した後に飲ませたんじゃないかと…」
鑑識「そうなりますね」
警察「…Aさんのご家族を呼んでくる」
鑑識「わかりました」
あぁ、そういえばAの家族がここにいなかったな
娘が亡くなったからショックが大きかったんだろう
すると突然三橋が口を開いた。
三「なぁ、ちょっと思ったんだけどよ」
三橋は俺の方に近づいてきてAの左手に向けて指を指した。
三「なんか握ってね?さっきからチラチラ光ったもんが見えててよ」
鑑識「…失礼します」
とAの左手を開くとAは見覚えのあるネックレスを握りしめていた。
鑑識「ネックレス、ですね…」
片「これ、AとAの姉がつけているお揃いのネックレスです。Aが前に教えてくれて…」
理「姉妹でお揃いのネックレスって、仲のいい姉妹だったのね…」
片「俺の入る隙がないくらい仲が良かったんだ」
とAの方を見ると、Aの首には姉とお揃いのネックレスじゃなく、小さなダイヤモンドがついたネックレスをつけていた。
鑑識「今Aさんは別のネックレスをつけているから…左手のネックレスはお揃いのネックレスと付け替えた後…?」
伊「え?でもさっき喧嘩したって言ってなかった?」
相「ネックレスを付け替えた後喧嘩したなら、ネックレスを握りしめたまま喧嘩するか?」
伊藤と相良の言葉に全員がハッと顔を見合わせた。
そうか、ネックレスを付け替えた後にすぐ喧嘩になったとしたら普通ネックレスを持ったまま喧嘩しない…自分の身を守るためにもネックレスは手放すはずだ。
と考えていると谷川が
谷「でも喧嘩した後に拾った可能性もあるんじゃ…」
と言ってきた。まぁその可能性の方が高いな…
相「それもそうか…」
三「そんなに姉とお揃いのネックレスが大切なのかね」
と警察の方が持っているAのネックレスを見る。
ネックレスについている赤い宝石がキラキラと太陽の光に反射していた。
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離音 - 続きが気になります…!すごく面白かったのでぜひ書いていただきたいです! (2020年10月5日 1時) (レス) id: 93b6ba56ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クレアのジョッキー | 作成日時:2020年8月26日 22時