episode 78 ページ41
＿＿＿＿＿＿＿ガチンッ＿＿＿＿＿＿＿
『いっっっ……エドさん！
もうちょい優しくして！』
エド 「……本気で言ってるのかA
腕一本ない状態がどれだけ過酷なのか
わかんてんのか！アホンダラァ！」
『っっ……んな事はわかってんだよ！
シオン治療ありがとう。
……お父さんもありがとう。』
＿＿＿＿＿＿＿＿バタン＿＿＿＿＿＿
私は泣きそうになるのを堪えながら
その場を後にした。
腕を犠牲にしても救えなかった…弱すぎた。
その現実を左腕が物語っている。
悔しい悲しい……感情がごちゃごちゃになり
力を入れれば傷口からポタリっ。と
血が滲んで床に垂れた
『……クソがァ』
惨めだ
1人も護れない……弱い自分が
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿カツンっ＿＿＿カツンっ＿＿＿＿カツンっ＿
エド 「なぜここにいる、A」
『……謝りたいのと。ここなら1人になれるから』
エド 「グララララ しみったれてんなァ」
『うん。…エドさん……病気はいつからなの？』
エド 「グララララ さあなァ？
わかったのは2年前だったか、
それがどうしたァ A。」
『別に。気になっただけよ。』
＿＿＿＿＿ピッ＿＿＿＿＿＿＿＿ピッ＿＿＿
エドさんが呼吸器をつけると機械音が
静かな部屋に響いた
そろそろ、私の血の治療を始めていいだろ。
＿＿＿＿＿＿＿＿ギシッ＿＿＿＿＿＿＿＿
エドさんは 私の隣に寝転びももの上に頭を置いた
『……辛くないの？』
エド「辛くないとは言いきれねぇなァ。
俺はァ、 歳だ。 人はいつしか死ぬもんだ。
そんな 泣きそうな顔するな A」
私はこの先起こることを知っている。
だから、泣くなと言われても無理なのだ。
ポタッ ポタッ とエドさんの顔に
水滴が落ちていく。
エドさんは何も言わずに、
私の髪をすくい耳にかけ涙を拭ってくれた
嗚呼、なんで貴方はそんなに余裕なの
私は失うのが怖くて怖くて仕方がない。
あなたなしでは生きてゆけない程
貴方を愛してしまったというのに
……
どのぐらい時間が経ったのだろうか…
いつの間にか寝ていたみたいだ
規則正しく聞こえてくる鼓動。
とても心地いい
鼻ちょうちんを作りながら寝ている彼を
ずっと見ていたい……これからも。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩(プロフ) - 続きを気長に待ってます！！！！ (2021年10月17日 21時) (
レス) @page13 id: aa405bd823 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月8日 21時) (レス) @page9 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハゲてモーター | 作成日時：2021年9月27日 6時
