記憶をなくした初恋のキミへ。

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バスを降りて学校から家までの道のりを

ひとりでとぼとぼ歩く








ここ数日で一気に仲良くなったなぁ


それは純粋に嬉しい









暖かい向かい風に押されながら歩いていると

後ろから自転車のベルが鳴った









「あれ、」



渡「やっぱAだった」



「よく分かったね笑」



渡「後ろ姿で分かるとか俺凄くね？」









わざわざ自転車から降りて並んで歩いてくれる翔太くん








渡「てか、Aの家こっちなんだ」



「うん、翔太くん家の隣」



渡「え、まじ？笑」








まじかぁ って


何その反応



残念がってるの？！

嬉しがってるの？！








渡「じゃあさ、明日から一緒に登校しよーよ」



「え？でも、翔太くん朝起きないじゃん」



渡「それは〜…、Aが起こしに来てよ」



「いや、自分で起きてよ」



渡「それが出来てたら苦労しないんだけどな？笑」









いつの間にか一緒に登校することは決定事項になっていた









渡「出来る限り起きる努力はするけど、」



「遅刻しそうになったら置いてくからね？」



渡「そん時はAも一緒に遅刻すればいいだろ笑」









呑気に遅刻する時の話してるし


絶対起きる気ないよね？









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