白雪と黒王子。

#27 ページ27

夜ご飯の準備までの時間、お庭で日向ぼっこをしていたらだてさんがお花に水をやりに来た





宮「どう？ここでの生活にも慣れてきた？」




「うん！もうだいぶみんなとも打ち解けてきて落ち着いてきたかな」




宮「本当に、Aちゃんはいい子だね」




「そんな事ないよ、みんなが優しくて甘えちゃってるだけ」




宮「しんどくなったらいつでも頼ってね」





お花に水をあげながらノールックで言うだてさん


こういう所なのよ

サラッと言えるところが男前なのだてさんは




宮「あ、そう言えば、」



「ん？」



宮「急にこんな事聞くのあれなんだけどさ、Aちゃんって化粧品とかにこだわりあったりする？」



「いや？特にないけど」



宮「ちょっと待ってて」




そう言って家の中に何かを取りに行ってしまった








宮「お待たせ、これAちゃんに」




だてさんの方を振り向くと紙袋を持っている




「えっと、これは？」



宮「直接渡せって本人には言ったんだけど、どうしても渡してくれって、あ、翔太が。
化粧品の新作のお試し？で」



「なんで私に？」




宮「翔太、美容ヲタクでさ、化粧品とか結構使ってるんだけど女の子の意見が聞きたいらしいのよ」




「ほう、なるほど。」




宮「何日か使ってみて、翔太に感想言ってあげてくれない？」






本当は話しかけるのも勇気いるし、

少しだけ怖いって思ってるけどだてさんがお願いするんだもん断るわけにはいかない






「分かった、使ってみるね！」





宮「良かった、よろしくね」






去り際に白馬が見える程の国王スマイルをぶちかましただてさん




よし、早速今日から使ってみようっと









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