素敵帽子と私の恋物語【中原中也】

2…迷子？ ページ2

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『えーと…此処は何処だろう』

…拙い。完ッ全に迷った。









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私は中也さんの部屋を出た後金髪美女を見つけたから是非とも話をしたくて追いかけたのだ。

………そう、追いかけた筈だった。




『おお！金髪美女が！…彼女に一寸話を伺おうかな』



丁度曲がり角の処に居た為、彼女はすぐに見失った。然し、私は直ぐに追いかけて曲がり角を曲がった矢先………



『わっ！？ご、ごめんなさい！！』



忍者みたいな女の子にぶつかってしまった。



「……………こちらこそ」



声滅茶苦茶可愛い！！暫くの間私は興奮していた。

…あ、此の人に話を伺おう



そう思い、視線を前に戻すと……………




『あっれー？…………居ない』



既に私の前から居なくなっていた。

…仕方無い。矢っ張り、先刻の金髪美女に話をしよう。


そう思って辺りを見る。………………あっれー？



金髪美女は何処にも居ない。え、一寸待った。今の短時間で居なくなったの！？

否、そんな事より………うん。探そう。




其の私の莫迦な判断で金髪美女を探すべく、走り回った。…そして、気づいた時には此処が何処か判らない状況に成っていた。

まあ所謂(いわゆる)…此処は何処？私は誰？状態だ。



『えーと…此処は何処だろう』




そして冒頭に至る。





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3…金髪美女様→←1…生命の危機？

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