甘い君 (ページ4)

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部活前の委員会で図書室へ向かった。
治くんと私はクジ運が悪く2人揃って皆やりたがらない
図書委員に決まってしまった。
周りの女の子たちは私に“いいな～Aちゃん変わって～”
なんて言ってた笑
まあ、なんでもええんやけどね私は。

『そういえば治くん好物なんなん？』

治「んーなんでも好き」

『困るなー笑治くんなんでも食べるもんね～』

治「飯はなんでも美味い！まあ強いて言うんやったら卵焼きやな」

『ん～分かった。甘いのとしょっぱいのどっちがええ？』

治「迷うなーどっちも好きやからな、椎名の卵美味いからな」

私のいつもの味付けは砂糖と塩は1:1くらいの甘じょっぱい
いい塩梅にしている。日によっては気持ち甘い時もある
真剣に治くんは悩んでいてバレーしている時くらいの顔つきやった。
そんな悩まんでもええのに笑
結局10分くらい悩んだ末に甘いほうでっていうオーダーになった。
誰かにお弁当作ったことないからな～緊張する。
そんなこんなでお弁当の話題で盛りあがっていたら
委員会も終わりの時間で部活終了まで残り1時間半……
“急がなあかんね”なんて言って走って向かった。

『……はぁはぁ。すみません、遅れました！』

北「お、お疲れ……走ったんか？アカンやろ。」

『ごめんなさい……すぐ色々取り掛かりますね！』

北「言ったそばから走らん！転ぶやろ。」

北さんには軽くゲンコツをコツンと食らい叱られてしまった。
反省しながら、1年生に代わりにやってもらっていた
ドリンク作りやスコア記録を引き継いで
ポケットに入ってた飴をお礼に渡して置いた。
治くんも遅れながらにやって来て早々に侑くんと喧嘩していた

『元気やね、ほんとに。』

見てるだけでなんか痩せそう。
そんなことを思いながら色々記録をして
休憩に入るメンバーにドリンクを私しっかりと
マネージャー業務をこなしていた。
あー終わったらスーパー行かないと。