甘い君 (ページ15)

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何故か買い出しに着いてくるという治くん
そんないっぱい買わないし、いいんだけど〜
中々折れてくれなさそうだからまあいっか。
そんなこと考えながらも皆とお別れして、
治くんとドラッグストアに来た。
そしたらこれでもかと特設を組まれた塩分タブレットコーナー
今ってこんな種類あるんだね〜迷う。

『ねぇねぇ。塩分タブレットどの味がいいと思う？』

治「んー俺別になんでもいいけどなー」

『全然参考にらへんな。梅、グレープフルーツ、ラムネ
3つとりあえず買って、人気なの再購入しようか……』

治「俺余ったヤツ貰う」

『食べすぎたらアカンで？一応糖分も入っとるらしいから太るって』

太るのかー食べたくないなーなんて思ってたら
治くんは察したみたいで、"こんなんじゃ大して太らへん"
なんて言いながら頭に軽くてを乗せてテーピングコーナーへ行った。
なんなん、サラッとカッコイイことして……
さすがバレー部人気トップ……女の扱い上手やね〜
って、ホント私可愛くないなー素直に喜べばいいものの……
角名くんにも卑下しすぎって言われたし。

「ねーあの人イケメンじゃない？制服稲荷崎だよね？」

「隣の子は妹かな？」

「小さいしそうじゃない？兄妹で偉いね〜」

『何笑ってんのよ。』

治「妹やって爆笑」

『同じ制服着とるしどう見ても同級生やん。』

治「俺よりも遥かに小さいから子供やと思われとんやない？笑」

『……もう……嫌い……。』

そういうと治くんは、焦ったように"冗談やって！"なんて
私の機嫌取りをしてきた笑
別に怒ってへんし、私らの身長差が30cmもあるんやから
そう見えてもしゃーない。(過去にりかの時も言われた。)
ちょっと意地悪してやろ〜なんて思って店を出てからも
プンスカ(演技)して歩いていた。