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「 なんか松村くんってクールなイメージだったけど、なんか犬？っぽいね 」
樹「 一見近づき難いけど実はあいつもみんなと仲良くしたいんだよ 」
樹「 ちょっと待ってなんか北斗からLINEきたんだけど 」
そう言ってトークをみせてくる樹くん
北斗お前が手振らせたんだろ
樹「 こう思われてるみたい 」
�� じゃあ、はい ��
私の掌に樹くんのスマホが置かれる
「 ええー…、 」
「 樹くんを演じて送り返せばいいの？ 」
樹「 なんでだよ 」
樹「 普通にAちゃんのままで返してあげて笑 」
juri橘です
juri急に手なんか振ってすみません!
なんの変哲もない文を送って
スマホを樹くんに返す
樹「 真面目だなあ、Aちゃん 」
「 友達の友達とはいえ話したことないしね 」
びっくりさせちゃったなあ、
そう思い松村くんの席に目をうつす
バチっ
視線を感じたのか、
後ろを振り返った北斗くんと目が合う
自習だし、先生はいないけど
クラスのみんなは静かに勉強してるので
声は出さず手を合わせて
謝罪する
樹「 だからー、迷惑なんて思わないって 」
「 いや、驚かせちゃったから 」
樹「 じゃあ直接聞く？ 」
樹「 北斗ー、ちょっとここわかんないから教えて 」
静かな教室に響く樹くんの声と同時に
今までで静かだった教室が
話し声で溢れかえる
北「 声でけーよ、馬鹿 」
口ではそう言ってるけど
満更でも無さそうな顔をしてやってきた北斗くん
樹「 Aちゃんがさー、北斗を驚かせたとか迷惑かけただとか言うからさ 」
北「 迷惑？ 」
そう言って
きょとんとした顔で
こっちを見つめる
「 だって、話しかけたことないのに調子乗って手振っちゃったから 」
北「 え、俺迷惑そうに見えた？ 」
「 んー、驚いた顔？ 」
北「 驚いたし自分じゃなかったら恥ずかしいとか思ったけど 」
北「 俺結構嬉しかったんだよ？ 」
「 あ、え、それは…、よかったです 」
北「 俺とも仲良くしてね？Aちゃん 」
「 うん、よろしくね北斗くん 」
樹くんのおかげで
無事友達になることができました。
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作者名：胡 桃 | 作成日時：2021年7月17日 21時
