【2j3j】風紀委員長を振り回したい【fw】

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『…………あ、雨だ』




しょうがない、このまま帰るか、傘持ってきてないし


…コンビニまで走って傘買ってこようかな


うーん、とりあえずコンビニまで走ろう




「あ〜！Aちゃんじゃあね〜！！」


『うん！また明日！』





バシャバシャと地面を走りながらコンビニまで走った

髪が濡れてる…靴下気持ち悪い…制服が体に引っ付いてる

ちょっと雨宿りしたら、雨止むかな…




「………あれ、Aちゃん？」

『あ、不破くん』

「Aちゃんも雨宿りすか！？一緒！？」




不破くんは雨の日でも変わらず元気だな…

陰キャには眩しいよ…





『あぁ、うん…てか不破くん、今日女の子と帰る約束してなかった？』

「えぇ！よくご存知で！断ったっす！」

『うん…まぁ、同じクラスだし、あんな大きい声で喋ってたら…』




え…うるさかったすか…？と眉を八の字にして落ち込む不破くん

私がうるさいって言ったところででしょそれ

学級委員長はよくうるせぇよお前ら…みたいな顔してるけど、私は別になんともって言ったらなんか喜んでた




「…………え、ちょっと待ってください」

『え？どうしたの？』




さっきとは反対に、賢者のような顔で私を見つめる不破くん

やっぱ元気だな




「ｽｩｰｰｰ…A…ちゃん、す、透けてます…」

『……えっ、あっ、わっ、待っ』




な、な、ブラが丸見えじゃないか！！！！？？

どうしようっ、変なとこ見られたっ




「Aちゃん！！！！！」

『わっ、え、何！？』





不破くんが自分のゴソゴソとカバンを漁って、ブレザーを私にかけてくれた




「これで、大丈夫、見えないっす」

『…あっ、ありがとう、不破くん』




じ、じゃあ、雨も止んできた事ですし、俺、はもう帰りますね！！！さよなら！また明日！Aちゃん！などと顔を真っ赤にしながら不破くんは走っていってしまった




『あ、ちょ、……ブレザー洗って返そう』




優しいな、不破くんは

陽キャとはあんまり関わりたくなかったんだけどな

特に不破くんみたいな人




『でも、借りが出来ちゃったな…』





あの後、私も赤い顔を手で仰いでから帰った




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