きみの特別席

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ほんと今考えてもありえねぇよな(笑)


そう思いながら笑っていたら




長谷川が黙ってずっと俺を見ていた








臣『 …なに？ 』



ｱﾅﾀ『 あのさ… 』



臣『 うん 』



ｱﾅﾀ『 ……なんで登坂は、後ろに人乗せないの？ 』









またそれか

やっぱ気にしてたんだな









臣『 ……… 』



ｱﾅﾀ『 昼のときも乗せ "られない" って言ってたよね？ 』



臣『 特に意味なんてねーよ？ほら、俺ケチだし！ 』









俺が笑ってごまかしても食い気味で









ｱﾅﾀ『 はぐらかさないで。』



臣『 っ…… 』



ｱﾅﾀ『 真面目に聞いてんの、ちゃんと答えてよ 』









別に長谷川が得するような話じゃないのに




こんな話…聞いてなにになるんだよ









臣『 …そんなに聞きたい？ 』



ｱﾅﾀ『 うん 』









でもその目には何の迷いもなくて

はっきり答えた長谷川に、俺は話すことにした









臣『 ここはさ、、このチャリの後ろはずっと……






特別席だったんだ 』






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