fifty seven time ページ9
悠「えっと、これは…」
加藤「どういうこと?なに、お兄ちゃんって…」
『えっと…』
全員が言葉につまる。
なんてバッドタイミングなんだろう。
どうして個室で話さなかったんだろう…
加藤「もしかして、三条の本当のお兄さんが、兄さんと小山なの…?」
『…』
加藤「なんか言えよ…」
悠「…」
加藤「何だよそれ…」
そう言い、加藤さんは廊下を走っていった。
『………………』
何も言葉が出ない。
"本当のことを知ったら傷つく"
やっぱり私が興味本位で調べたりなんかしたから…?
やっぱり、わたしのせいじゃない…
悠「…俺がちゃんと話す」
『え?』
悠「これは話さなかった俺の責任だ」
『そんな、お兄ちゃんの責任じゃないよ!』
悠「慶一郎にこのことを黙っておくように言ったのも、俺がそう言ったからだ。すべての責任は俺にある」
慶「そんなことないと思うけど…」
悠「俺がきちんと話さなきゃいけない。いずれ、こうなることだったんだよ。ずっと隠し通すなんて無理なんだ」
慶「…」
悠「今日は何も無いからすぐ帰れると思う。帰ったらシゲアキと話すから」
『…』
悠「だから2人とも心配するな。もう帰ってゆっくりした方がいいよ」
『………じゃあ、帰るね…』
慶「うん……」
→→→→→
タクシーに乗る。
まさか、聞かれてるとは思わなかった。
加藤さんは私のこと嫌いになるかな…
私が人殺しだって知ったら。
元々嫌いかもしれないけど。
もう帰って寝よう。
全部、忘れたい…………
→→→→→
最近病気とかで部活休みがちだなぁ…
お兄ちゃんはもう美織ちゃんに話したのかな…
でもその前に加藤さんだよね。
そういえば、瀬田奈緒と上手くいってるのかな…
どうして私ってこんなんなんだろ…
どうしたらいいのかな…
私が出来ることってある?
どんどん悲観になっていく。
でも、仕方が無い。
私には取り柄がないんだもの。
真依ちゃんがあんな風に言ってくれて嬉しかったな…
それに少し甘えてたかも。
何か私にも誇れるようなものがあればいいのに…
とりあえず、もう寝よ…
→→→→→
お兄ちゃん、加藤さんに話したのかな…
心配だけど、聞く勇気もないしなぁ…
ドンドンドンッ
「は、はい?」
随分と激しいノックはお母様だった。
母「どういうことなの!!」
『え?どうされたんですか…?』
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いちご大福(プロフ) - みさみささん» かしこまりました!遅くなるかもしれませんが頑張ります!! (2017年8月23日 8時) (レス) id: 93d952a733 (このIDを非表示/違反報告)
みさみさ - ありがとうございます!おまかせで大丈夫です! (2017年8月23日 7時) (レス) id: 9c839d6ed9 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - みさみささん» 確認お願いします。サヨナラの意味をモデルとした作品についてなのですが、最後の展開についてリクエストはありますか?なかったらおまかせで大丈夫です! (2017年8月22日 20時) (レス) id: 93d952a733 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - みさみささん» いつも読ませていただいてました!とても面白かったです! (2017年8月22日 11時) (レス) id: 93d952a733 (このIDを非表示/違反報告)
みさみさ - 合ってます!別名義ですが…でもありがとうございます!嬉しいです! (2017年8月22日 10時) (レス) id: 9c839d6ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご大福 | 作成日時:2017年7月28日 23時