forty nine time ページ1
護「そろそろ出かけよっか！」
『はい、あの！』
護「ん？」
『護さんは、明確な目的が無ければ話してくれないと言いましたよね…』
護「そうだよ」
『私には明確な目的がありました』
護「へぇ…それは何？」
『それは…』
この人を信頼してもいいのか、
全て言わないとしても、私はこういう話を聞いてくれる人に甘えがちだ。
話してしまってからでは遅い。
みんなが離れていくのが怖い…
護「それは？」
『自分の、ルーツが知りたいからです』
護「ルーツねぇ、何で？」
『それ以上は言えません。でもそれが私が真実を知りたい理由です』
護「そっか、じゃあ仕方が無い。教えてあげるよ」
『ありがとうございます！』
護「じゃあそこの公園で話そうか」
→→→→→
護「Aちゃんには、両親がいた。
その人の名前は逢澤詩織と逢澤雄大。
もちろん慶一郎の両親も同じだよ。
でも、悠真の両親は今の君の両親、三条俊と三条真央。
そしてさっき話した真依は君のいとこで、悠真の幼なじみだ。
君の両親は君がまだ3歳の時に亡くなった。
それで、君の本当のお母さんの逢澤詩織の妹である三条真央は喜んで2人を引き取った。
どうして喜んで引き取ったのかと言うと、君達がとても賢かったから。
君の腹違いの兄、悠真はあまり勉強が得意ではなかったんだ。
悠真は最初はとても君たちを憎んでいたよ。
「俺の居場所がなくなった」といつも僕に言っていた。
真依は、矢澤家の奇跡だと言われていた。
真依は慶徳じゃなくて、聖心に通っていた。
どうして奇跡だと言われたかというと、矢澤浩も矢澤晴香も地方国立大出身で頭が良くなかったんだ。
今は会社を立ち上げて偉くなってるけど、昔はすごくなじられていたよ。
そんな真依は天狗になることもなく、誰にでも分け隔てなく接する優しさを持つ子だった。
君達もよく遊んでもらっていたよ。
でもある日、悠真が捨てられることになった。
慶徳の初等部に上がれなかったから。
三条はね、いらないものは捨てる、欲しいものは手に入れる。
そういう方針なんだ。
悠真は君達が引き取られてからおかしくなっていった。
自分はもう愛されない、必要が無い、そう思っていたんだろうね。
それでも真依は悠真をフォローしていた。
けれど、そのフォローは届かず、悠真は真依にこう言ったんだ。
「お前みたいにみんなに愛されている奴に僕の気持ちがわかるはずないんだ！」ってね。
真依はそれでも悠真のことを嫌いになることはなく、影で一生懸命サポートをしていたよ」
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いちご大福(プロフ) - みさみささん» かしこまりました！遅くなるかもしれませんが頑張ります！！ (2017年8月23日 8時) (
レス) id: 93d952a733 (このIDを非表示/違反報告)
みさみさ - ありがとうございます！おまかせで大丈夫です！ (2017年8月23日 7時) (レス) id: 9c839d6ed9 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - みさみささん» 確認お願いします。サヨナラの意味をモデルとした作品についてなのですが、最後の展開についてリクエストはありますか？なかったらおまかせで大丈夫です！ (2017年8月22日 20時) (レス) id: 93d952a733 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - みさみささん» いつも読ませていただいてました！とても面白かったです！ (2017年8月22日 11時) (レス) id: 93d952a733 (このIDを非表示/違反報告)
みさみさ - 合ってます！別名義ですが…でもありがとうございます！嬉しいです！ (2017年8月22日 10時) (レス) id: 9c839d6ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご大福 | 作成日時：2017年7月28日 23時
