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ハニ「えー、それじゃあおじゃま虫の僕らは戻るね〜」
ばいばーい!とそのままみつにぃともりにぃは扉から出ていった。
『え、えっと……』
馨「婚約者なんて結局はいなかった、でいいんだよね?」
『そう、だね?』
馨「それじゃあ僕は諦めなくていいわけだ」
そういう彼の笑みに私はドキッとする。
馨「A、僕と付き合ってほしい。
これからAを守るのも、そばにいるのも、全部僕がいい。
僕のフィアンセになってくれないかな」
『…私も、馨のそばにずっと居たい!』
ベッドの上から馨の服を引っ張って思い切り抱きしめる。
馨「ちょ!A大胆だな〜」
背中に馨の腕が周りさらに強い力で抱きしめ返される。
『…幸せ、夢みたい』
馨「夢になんかさせないよ」
馨の体温と私の体温が合わさってとても熱い。
けどその熱さがなんだかとても心地よくて、離れがたい。
何回も何回も、生きるか死ぬかで今まできた人生だったけど、
たくさんの友達が出来て、
色んな経験もできて、
美味しいものも食べれて、
大好きな人と、今、いっしょにいる。
幸せで、幸せで、いつの間にか涙が出ていた。
大好きな人とこれからいっしょに生きていける。
そんな希望があるならまだまだ元気でいなくちゃね。
『馨!』
馨「ん?どうしたの?」
『大好きだよ!』
馨「!………僕もだよ」
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作者名:Lion | 作成日時:2024年2月23日 0時