パーティ ページ26
あの日から2週間ほど過ぎた。
自分の想いを自覚したあの日から馨の声や姿にいちいち反応するようになってしまった。
気恥しく思いながらも初恋を実らせることができるように自分なりに頑張っていたと思う。
しかしそんな簡単に両思いになる訳もなく、私はあの日から馨と気まづい空気が流れてるだけだった。
そういう自分も光とはなんも気兼ねなく話せるのに対して、馨とはいつも通りとはいかない、なんか間が空いちゃうような会話を繰り返している。
その日は休み時間の間に黒板を消していた。
私の身長じゃ上の方には届くはずもなく頑張って背伸びをしていた。
馨「手伝うよ」
『あ、ありがとう……』
ハ「あの二人どうしたんだろうね？」
光「さぁな。てか、明日のパーティハルヒも来るんだろ？」
その声に反応して私はぼーっとしてた自分を呼び起こす。
『明日みつにぃの誕生日じゃん！』
馨も来るよね！？とさっきまでの気まづさを忘れてしまい元気よく隣にいた馨に話しかける。
馨「え、あ、もちろん行くよ」
そんな反応で今までの気まづさを思い出し恥ずかしくなる。
ﾊﾆ「Aちゃーん！今日も早めに帰るお約束でしょー？」
教室に迎えにいたはるにぃを見てそうだった！と思い出す。
『じゃあ、色々準備あるから…またあした！』
私はその場から逃げ出すように教室を走り去った。
『ど、どう？……変じゃないかなぁ』
明日着る予定の服を身にまとい、その場で1回ターンする。
ﾊﾆ「Aちゃんとおっても可愛いよぉ〜！」
ﾁｶ「うん……可愛い、と思う」
みつにぃはパチパチと拍手をして褒める隣でチカちゃんは恥ずかしそうに小声で褒めてくれる。
馨もそう言ってくれる…かな。
ﾊﾆ「大丈夫、誰から見てもAちゃんは可愛いよ」
そんな不安がる私の心の声が聞こえたかのようにみつにぃは私に抱きついてくれた。
『ありがとう、みつにぃ』
よしよーし、と頭を撫でてくれるみつにぃに私は安心して身体を預けた。
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作者名：Lion | 作成日時：2024年2月23日 0時
