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『待っ、て……よ、み、つにぃ……』
はぁはぁと息を切らしながらみつにぃに声をかける。
そんな自分に気づいたのか私の元に駆け寄ってくれた。
ハニ「Aちゃん…大丈夫?ごめんね……」
だ、大丈夫、と息を整えながら返事をする。
環「ハニー先輩、こっちに少し来てくれませんか」
いつの間にか部室の扉前で手招きしてる環先輩がいた。
大人しく従うみつにぃに私も付き添う。
扉から少し様子を伺うともりにぃは床に座ったままで何か話してる様子だった。
モリ「――光邦の虫歯は俺の不注意だ」
モリ「――光邦に投げ飛ばされるくらいじゃないと俺の気が済まない」
微かに聞こえる声だったがそんなことをもりにぃは言っていた。
環「…だ、そうですよハニー先輩、どうしましょうね?」
そのまま扉を開けるとみつにぃは泣きながらもりにぃに抱きついた。
ハニ「わああん!ごめんね崇ィ〜!!!
僕もう歯みがき忘れないよォ〜!!」
そんな2人を少し離れてみてると自分まで涙が出てきた。
『うぅ〜、2人とも喧嘩しなくて良がっだぁ〜』
そんな私を見てかみつにぃともりにぃがこっちにおいで、と手招きしてくれる。
そのまま2人に抱きつくと安心したからか更に涙が出てきた。
環「では皆の衆、至急明日のバレンタインの準備を!」
「「ハァ?何言ってんの?今からじゃ誰もチョコなんて…」」
環「言わなかったか?俺はフランス紳士だぞ?とすれば無論!」
環「これが今年のホスト部流バレンタイン…!」
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作者名:Lion | 作成日時:2024年2月23日 0時