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ハルヒside
『……ハルヒくん』
ハ「ん?どうしたの?」
ハニー先輩が居なくなって少し経った後、こちらを向くA。
そんな改まってどうしたんだろう?
『実はね、私、あまり男性に免疫というか、男性経験というものが無くてね』
『最近少し距離が近い男の人がいると心臓がバクバクする時があって……』
『やっぱり私の心臓まだそんな良くなってないのかな……』
それは心配だね、なんて言葉を言おうとした瞬間今の自分の姿を思い出す。
そうじゃん!今男装してるからAにとってはまだ自分男の子なのか!
けど周りはみんな男だから1番女っぽい自分に相談したとかそんなところだろう。
今更ながらすごい申し訳ないな。
正直バラしてもいいと自分は思ってるし、少し前にハニー先輩に聞いた時も
ハニ「ハルちゃんが話したくなった時に伝えてあげたらいいと思うよ」
なんて言われて、それでずっと迷ってるうちにこんな困ってたなんて……。
やっぱり言おう。Aはハニー先輩の妹で、自分の友達なんだ。信頼出来る相手だ。
ハ「A!実は……」
意を決して自分の性別について告白しようとAに目を向けると、茹でダコのように真っ赤になったAの姿がそこにあった。
ハ「え!?A!!!大丈夫!?」
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作者名:Lion | 作成日時:2024年2月23日 0時