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フンっと2人して顔を背けると光と目があった。
光「ははーん。なるほどね。
最近やたらと見た目気にし始めたと思ったら○○が来たからでしょ」
馨「ハア!?」
『……え!?』
次は馨と目があい、反射的に目を逸らしてしまう。
それを見た光が目逸らされてやんのー、と笑っている。
光「馨、ホントはAのこと好きなんじゃないの〜?」
馨「ち、ちがっ」
『え、じゃあ嫌い…なの…?』
馨「うっ……嫌い、では、ないけど……」
そのハニー先輩みたいなうるうるした目やめてよ〜、と頭を抱えはじめる馨くんに嫌われてないことが分かり私はホッと胸を撫で下ろす。
ハ「はいはい。2人ともそこまでにしなよ。
Aが可哀想でしょう」
環「まーた嘘喧嘩か、光馨」
へ?嘘喧嘩?
ハ「よくあるんですよねー。光と馨の暇つぶし。
前に僕も同じようなことされましたし」
「「なんだよハルヒ。ネタばらしはえーって」」
だいたいねー、と説教を食らっている2人の後ろで私は安心して肩の力が抜けた。
ハニ「こんなことされるくらいにはAも部に馴染んできたってことだね!」
鏡「あいつらはお気に入りのおもちゃにしかあんなことしないからな」
『わ、私おもちゃなんですか?』
びっくりしてると後ろから双子がこちらに走ってくる。
「「にっげろ〜!!」」
ハ「こら!2人とも待ちなさい!」
光「へへ、やっだよ〜ん」
馨「ほら、Aも!」
『え?』
馨は私のことをかっさらうかのように抱きかかえて2人はまた走り出す。
そんな馨からまた良い匂いがして少しドキッとしてしまったのは2人には内緒かな。
(嘘ってことは光の「馨はAが好きなんじゃないの」っていうのも嘘、だよね)
馨「ん?どうしたの?A」
『へ?あ、いやなんでも…ない…です』
光「はは、A真っ赤っかー」
馨「ほんとだ、かーわいー」
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作者名:Lion | 作成日時:2024年2月23日 0時