ハニー先輩の妹は病弱でした (ページ11)

今日:9 hit、昨日:28 hit、合計:1,561 hit

＊＊＊ページ11

環「――そういう事でいいのかな？光くん馨くん」

一通り騒動が終わりみんなは部室に集まっていた。

「「えーだってさァー」」

環「だってさァじゃない！ハルヒに謝れ！！
　かわいー魔女さんに土下座してわびろ！！」

「「だって殿がハルヒにお菓子渡しとくのも
　ハルヒがフツーじゃ仮装なんかしてくんないのも
　予測済みだったし！！」」

環「なんだとォ！！？」

「「悪かったよっ
　一緒にハロウィンしたかったんだよっ」」

ごめんなさいっ、と謝る2人を見て何故か私は2人の前に立ち庇うように手を広げてた。

『えっとね、2人とも朝早くから学校に来ててすごく楽しみにしてたんです』

今朝、私にイタズラについて話してくれた時、ものすごく楽しそうに笑ってた2人の顔を思い出す。

『だ、だからあんまり怒らないでやって…くれませんか……』

「「A～〜」」

後ろの2人は自分をキラキラした目で見つめてくる。

『私も今日すごい楽しみにしてたからさ。
　2人のワクワクした顔みて私もワクワクしちゃった！』

ハ「…………」

ハ「……行こ。」

「「へ？」」

ハ「ダンス一緒に踊るんでしょう？」

2人は顔を見合せてとても嬉しそうにうなづいていた。

いやぁ、嬉しそうな2人の顔が見れて私も嬉しいなぁ。

ニコニコと3人を見つめるといきなり馨に腕を引かれた。

馨「ほら、Aも行くよ！」

『……へ？私も？』

光「あったりまえじゃん！僕らよりも朝早く来て楽しみにしてたくせにさ！」

ハ「A、4人で踊ろうよ」

私も一緒にダンス……！？
〜っ！！！嬉しすぎる！！！！！

『うん！行く！』

元気に返事をして4人とパーティ会場まで向かった。

馨「ちょっと〜差がありすぎて踊りにくいよォ〜」

『うぅ〜、ごめんねぇ……あっ！』

修正しようと張り切ると思い切り馨くんの足を踏んでしまう。

馨「いっっ！！！」

『ごめんなさいごめんなさい！！！！』

馨「〜っ、もう！次までには完璧にしてもらうからね！！」

『へ？また次もしてくれるの！？』

馨「もちろんでしょ！練習するから逃げないでよね？」

『…うん！！』

今宵はお化けが集まるハロウィン。
今までと違った世界が広がった一夜でもありました。