出会い ページ2
秋風が吹き始めた桜蘭高校。
その南校舎の最上階。
北側廊下つきあたり。
未使用無人の音楽室。
扉を開けるとそこはホスト部でした。
環「おや……これは小さなお客様だね
こんなところで迷子かにゃ?」
『あ、あの……埴之塚光邦は、ここにいますか?』
ハニ「……あ!Aちゃん!」
『!!!みつにぃ…!』
「「「「みつにぃ????」」」」
鏡「埴之塚家の長女、1-Aだが病弱で今秋から編入してきた埴之塚○○か」
「「あー、だから僕らのクラス1つ席空いてたんだ」」
『あ、明日から1-Aに入ります埴之塚Aです。
いつも兄がお世話になっております。』
丁寧にお辞儀をするともりにぃがポンポンと頭を撫でてくる。
『へへ、久々だね。もりにぃ。』
あぁ…とだけ返事すると更に頭を強く撫でた。
「「流石ハニー先輩の妹なだけあってすんごいちっさいしすんごい可愛いね」」
ハ「完全にハニー先輩を女にしたバージョンですね」
興味津々なのかみんなの目線が自分に突き刺さって痛い。
鏡「…で、ハニー先輩はAをマネージャーに入れたいんでしたっけ?」
『え?』
何それ。私初耳なんだけど…。
ハニ「うん。だってね、Aちゃん小さい頃から身体が弱くてね。
やっと高校生になって学校行く許可がでたんだよ。
Aのお兄ちゃんとして心配で……」
みつにぃそんなこと思ってくれてたんだ。
確かに勉強はいつも家でしかやってこなくて学校なんて初めて来たけど…。
ハニ「それにそれに!こんなに可愛いのに1人にしてたら悪い男の子に捕まっちゃうよぉ。
ホスト部だったら女の子しか来ないから安心でしょ?」
「「まぁ、確かに」」
鏡「てことでAは明日からホスト部のマネージャーとしてよろしくな」
自分の了承を得ることもなく、なんと学校0日目で入る部活が決まってしまいました。
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作者名:Lion | 作成日時:2024年2月23日 0時