私は文豪です二 (ページ43)

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四十五話ページ43

風華目線

私はあれから自分の部屋に戻った

そして兎のぬいぐるみ(大きい)
を抱きしめた

『私ね、ほんとは嘘なんだ…
怖かった…でもみんな困ってたから
役に立ちたかった。
そしたらみんな、嬉しがってくれるから
そしたら、みんなの気持ちも落ち着くと思ったからなんだ。
鏡花に言った事も嘘。
鏡花に褒めて欲しかった
偉いねって、言って欲しかった。
昔みたいに、尾崎先生の門下生になって正解だって思ったから
だって、そうじゃなきゃ鏡花にも
皆んなにも会ってなかったから
だから役に立ちたかった
少しの恩返しみたいな感じにさ……
なのにあぁちゃった』

そして、本棚にある物をみつけた

『これって……私が小さい時に
書いた本？』

それは、孤児院の時に書いた本だった

『わたしは、しぶんがこわい
いつこの世からいなくなるのかがこわい
人は、自分の○が近くずくにつれ
恐怖感が増すのだから、そして、狂うのだ
そして自分で○へ追い込む
そしてひっそりと息を引取る

9歳で、良く描けたな凄いや』

あの時は、色々凄かった(ある意味)

自分が売れてない事に、劣等感を覚えていた
鏡花や、秋声達が、売れているのを
羨ましく見ていた、それに夢中だったからかも
知れない

だからその罰かも知れない