ウチのマネが挨拶代わりに告白してくる。【SLAM DUNK】

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2月に入ってもまだ秋田の冬は続いている

東北ではまだ雪が降っていることもちらほらあるようだ


そんなことを考えながら

窓に肘をついてぼんやりと外を眺める



今は4時間目、先生が家の都合で早退することになり自習になった

監視役の先生は教壇の前の椅子に座っているがかなり年配のおじいちゃんで、

さっきからずっと眠っている


ゆえに今は自習という名の自由時間なのだ



『さっむい…』


窓際ということもあり、隙間風に身震いする


それにしても秋田は寒すぎるんじゃないだろうか

まぁ秋田に限った事ではないんだろうけども

　

私は生まれてから小学校4年生までは福岡に、

小学校5・6年の頃は大阪、

そして中学の3年間と高校1年の1学期までは神奈川に住んでいた

所謂私の父は転勤族である


神奈川にいた頃はこの時期はもうマフラー使ってなかったんやけどな…


私はふとある冬の1日を思い出す



__ちょ、寒いんやから私のマフラー取らんでよ

___いいだろ？俺マフラー忘れてさ…それ一緒つけようぜ。

__うわっ、これきつい

___はは！でも暖かいだろ？

__まぁ、うん……



あの時は色々な出来事が重なって、

お互いを繋いでたものがなくなって、

そんなとき私の父の転勤が決まって、

そのまま自然消滅してしまった


あれから1年半、か…





『…今は何しとるんやろ』

「え、どう見てもサッカーでしょ？」

『あ、雪乃』


私の呟きに対して、何言ってんの、と言わんばかりにツッコミを入れるのは

工業高校での数少ない女子の内でも特に仲の良い、同じクスの雪乃であった

どうやら私の隣の席に移動してきたらしい

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