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「ほんとAって沢北のこと好きだよな」

去っていく先輩の後ろ姿を何気なく眺める俺の肩に、松本さんが腕を回す


「というより、沢北がAのこと好きなんだピョン」

そう深津さんが続けた
 


「いやいや違いますよ、まず俺のタイプじゃないし」

「じゃあお前のタイプって何なんだよ」


河田さんがそう言いながら肩に肘を置いてくる

重い、普通に重い…
 
てか何で先輩たちにタイプの話しなきゃいけないんだよ…


だが、早く言えという圧には逆らえず
渋々と口を開く


「俺は女の子っぽい方がいいっすよ、大人しくて守ってあげたくなるような子とか」


「いかにも恋愛経験のない奴が言いそうな事だピョン」

そう冷めたように言う深津さんに、

「てか守るって何から守るんだよ」
 
そう笑い飛ばす松本さん


「ちょ、言わせたのは先輩たちじゃないっすか!」


少し不機嫌になった俺を見て、河田さんがグシャグシャと頭を雑に触る



「そのわりにはAの事ばっかり見てるピョン」

「見てないっすよ」

「さっきの会話も聞いてたピョン」

「聞いてないっす」

「Aとの会話で“さっきも”って言ってたピョン」

「まぁ聞いてましたけど…」


深津さんの誘導尋問とも言える話術にまんまとハマってしまう自分



「てかAから付き合おうとか言われて断る奴いるのがびっくりだわ」

「まぁ本人が言うように、仕事はできるし気も利くからな」

「だよなー、自分で美人とか言ってるけど実際そうだもんな。

2組のサッカー部で人気のやついるじゃん?そいつもAの事好きらしいし」


それとあの口調…、博多弁だけ?あれ可愛いよな、と
松本さんが付け足す


 

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葉ノ子(プロフ) - 那実さん» 私も大好物です。まだまだ過去編は掘り下げて行きますのでよろしくお願いします! (2023年3月3日 23時) (レス) id: cc75193184 (このIDを非表示/違反報告)
那実 - こういう過去に何かを抱えてる系の話ってやっぱり好きだわ… (2023年3月2日 0時) (レス) @page16 id: 36bff0e057 (このIDを非表示/違反報告)
葉ノ子(プロフ) - mimiさん» 私も同じ沢北推しに出会えて嬉しいです!ありがとうございます。 (2023年3月1日 19時) (レス) @page14 id: cc75193184 (このIDを非表示/違反報告)
mimi - 沢北推しなのでこの作品を見つけられて嬉しいです!更新頑張って下さい! (2023年3月1日 17時) (レス) @page5 id: efe32caa82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉ノ子 | 作成日時:2023年3月1日 15時

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