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この試合初の先輩がボールを手にする機会

そうなると、周りの期待も高まるわけで


「(人1)さんそのまま攻めちゃいなよー」

「Aちゃんのシュート見たーいっ!」


そんな周りの言葉に押されながら、

渋々というようにドリブルをつき出した先輩


コート上の他の奴らも、その気満々で

みんなが先輩に道を開ける始末


先輩がそのまま相手コートに入ると、申し訳程度にゴール付近で手を上げるディフェンスが1人



「もう!こんな見せ物状態じゃ緊張しちゃうじゃん」

隣では先輩の友達がむくれたようにそう口にしている


確かにこの状況は一見ただのお遊び、余興に過ぎないものだが

本人にとってはかなりのプレッシャーになるだろう


また、バレーを観戦していた人たちも盛り上がりに気づいてこちらを見ており、

もはや体育館中の注目が先輩に注がれている


別にシュートを決めても決まらなくても、先輩への評価はそう変わらないだろうし

ましては2クォーター制のクラスマッチでの1クォーター目、

特に点数にこだわる状況でもない




でも、先輩なら




「…やっぱりそうっすよね」




ステップバックでスリーポイントラインの前に戻り、シュートモーションに入る先輩



どうせなら、この緊張状態で、


難易度の高い

かつ

1度で得られる最多点を狙えるシュートを




先輩の放ったボールは、

あの日のように綺麗な孤を描いた


そして





 

「入った」


___シュッ…





俺の声に続くように、静かにゴールネットを揺らした

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葉ノ子(プロフ) - 那実さん» 私も大好物です。まだまだ過去編は掘り下げて行きますのでよろしくお願いします! (2023年3月3日 23時) (レス) id: cc75193184 (このIDを非表示/違反報告)
那実 - こういう過去に何かを抱えてる系の話ってやっぱり好きだわ… (2023年3月2日 0時) (レス) @page16 id: 36bff0e057 (このIDを非表示/違反報告)
葉ノ子(プロフ) - mimiさん» 私も同じ沢北推しに出会えて嬉しいです!ありがとうございます。 (2023年3月1日 19時) (レス) @page14 id: cc75193184 (このIDを非表示/違反報告)
mimi - 沢北推しなのでこの作品を見つけられて嬉しいです!更新頑張って下さい! (2023年3月1日 17時) (レス) @page5 id: efe32caa82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉ノ子 | 作成日時:2023年3月1日 15時

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