ウチのマネが挨拶代わりに告白してくる。【SLAM DUNK】

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いつも以上に密度が濃くなる廊下

体育館横の掲示板に貼られた対戦表の前には、人が群がっていた

ある人はグラウンドへ

ある人は体育館へ

各々自分の競技の場所に集まる


そう、今日は年に1度のクラスマッチなのだ




「2組のB…Aの試合は4試合目か〜」

『うん、雪乃は3試合目やんね」

「そうそう！まぁ立ってるだけだけど」

取り敢えず顔面レシーブだけは避けたい、と苦い顔をする雪乃

その顔がウチの猫が不機嫌なときに見せる顔にそっくりで笑ってしまった
　

「ああ〜やだな、可愛いから絶対顔狙われちゃう」

そんな被害妄想全開の雪乃は

ね？と、同意を求めるようにウインクしてくる

それに対して、深く何度も頷く私

うん可愛い

雪乃は間違いなく可愛い、と



この会話をバスケ部のみんなに聞かれとったら似た者同士とか言われるんやろうな、なんて


表情がコロコロ変わって、感情表現が豊かな雪乃

そんなところが見ていて本当に面白い


何だか沢北に似てる気がする


まぁ沢北の場合は、

感情表現豊かというか顔に出過ぎなだけのような気もするけど


『まだ時間あるしサッカー見に行かん？』

「そうだね！ここら辺人多すぎるし」


私たちはじゃあ決まり、と

外用シューズに履き替えるために下駄箱へ向かう





ウチのクラスマッチでの競技は、バスケ・バレー・サッカーだ

基本女子はバレーに固まり、男子はバスケとサッカーに分かれる

だが、女子の比率が少なく、また女子が1人しかいないクラスもあるので

特例として、男女混合チームをクラスで1つだけ作ることが認められているのだ


雪乃は通例通りバレーを、


私は、どこからか私がバスケ経験者だと聞きつけたクラスメイトによって

半ば強制的に男女混合のバスケグループに入ることになった


まぁ男子の試合で私がやるような事なんて特にないとは思うけど

一之倉が心配して声をかけてくれたが
まぁバスケをするのは好きだし、と軽く返答しておいた

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