ウチのマネが挨拶代わりに告白してくる。【SLAM DUNK】

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コートサイドに三脚を立て、部内管理のビデオカメラを設置する


P2でプログラムタイマーをセット

秒数の＋ボタンを3回押して、そのまま指をスタートボタンへスライドさせる


「3__2__…」

キャプテンである深津のカウントダウンに合わせて


「1___ピィーッ

スタートボタンを押す



ブザー音とともに、勢いよくスリーメンが開始された

　
鋭いパス、力強い走り、正確なシュート


その全てを兼ね備えながら常にトップスピードでコートを駆け抜ける



流石は高校バスケ日本トップレベルといったところだ



2年目ということでこの練習風景にも慣れてきたが、やはり気迫に迫るものがある




__プルルル


選手たちがスリーメンに没頭している最中、

体育館に設置されている固定電話が申し訳程度のか細い音を立てて鳴った


今日は先生が仕事で午前の練習に来られないと言っていたので、

職員室から様子を伺う電話をかけてきたというところだろう



殆どの選手は気づいていない中、3人だけがその音に反応を見せた
　
　

一之倉が深津に目線を送り、深津がこちらに目配せをする

私はコクリと頷き電話の方へ向かった

　

そしてもう1人、音に気づいた人物が

　

他の2人は切り替えが早く既に集中を取り戻しているのに対し、

彼は今ので完全に集中が切れたようだ

シュートはそれなりに決めるものの、パスを出した後やリバウンドの取り方に雑さがみえる
　


『あはは、沢北ってほんと分かりやすい』


そう我が部のエース、日本一の高校生と名高い沢北栄治だ


実力は本物だが、過去の経験や彼の気質からか精神面ではまだかなりムラがあるようで


…あれは後からシバかれるやろうな



そんなことを考えながら、私は受話器を手に取った

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