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「てかさっきのって、バスケ部の1年だよね?」

めちゃくちゃ上手いらしいじゃん、と宮内くんが話し出す


『そうそう』

「そしてAの推しでもあるんだよね〜」

雪乃の言葉に対して、そうそう、とまた続けて相槌を打つ


「じゃあ“あの噂”って本当だったりする?」

『“あの噂”?』

「その…(人1)さんがバスケ部の1年に夢中だって…」

気まずそうにそう口にする宮内くん



『あはは、そんな事噂になってるんや。

まぁ、そうやね、それはほんとの噂やんね』

「Aってば隙あらば沢北くんのこと話してくるんだよ〜」

『だって可愛いやん。

昨日も付き合おって言ってみたんやけどしっかり玉砕した』

と笑って付け足した


私たちのその会話を聞いて、宮内くんは分かりやすく顔を暗くする
 

「そっか…笑ってるけど好きな奴に振られるってきっと辛いよな、

俺で良ければいつでも話聞くから」

振り絞ったようにそう告げると、宮内くんはその場を後にした





それを見送る私たち




「…うーん、これで折れると思ったんだけど…
宮内くん中々鋼のメンタルしてるね」

『何か話し合わせてもらってごめんね雪乃』

「えへへ、私察しいいでしょ〜

てかその前に、宮内くんがAの事好きだって気づいてたんだね」

『まぁ、うん。
よく声掛けてくれるし、周りの雰囲気でそれとなく』


好きになってくれた事に関しては単純に嬉しい

でも、

その見返りを私は宮内くんに提供することはできない

そんな私のために時間を使ってもらうのは勿体無いから
、早く次の恋に進んでほしい

偽善的に聞こえるだろうが、これが私の本心である


ゆえに

今回は遠回しに私が宮内くんには全く気がないということを伝えたのだ
(察した雪乃の誇張話をプラスして)



「律儀だよねAは、私だったらほっとくな〜
まぁそんなバカ真面目なとこも好き何だけどさ!」

そう言って私に抱き付く雪乃、それに応じる私

『私も雪乃のその真っ直ぐな性格気に入っとるよ』

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葉ノ子(プロフ) - 那実さん» 私も大好物です。まだまだ過去編は掘り下げて行きますのでよろしくお願いします! (2023年3月3日 23時) (レス) id: cc75193184 (このIDを非表示/違反報告)
那実 - こういう過去に何かを抱えてる系の話ってやっぱり好きだわ… (2023年3月2日 0時) (レス) @page16 id: 36bff0e057 (このIDを非表示/違反報告)
葉ノ子(プロフ) - mimiさん» 私も同じ沢北推しに出会えて嬉しいです!ありがとうございます。 (2023年3月1日 19時) (レス) @page14 id: cc75193184 (このIDを非表示/違反報告)
mimi - 沢北推しなのでこの作品を見つけられて嬉しいです!更新頑張って下さい! (2023年3月1日 17時) (レス) @page5 id: efe32caa82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉ノ子 | 作成日時:2023年3月1日 15時

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