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それができないからこんなに悩んでることがわからないのか、親友よ。
｢じゃあ真美だったらあの輪の中に入れる！？
入って普通に『れーんくん！』って言える！？
言えないでしょ！？！？｣
｢いや、まずあの輪の中に入ろうとも、『れーんくん』って呼ぼうとも思わないんですけど｣
あーあ、相談する相手を間違えてた。
ムスッとしてグミを横取る私を横目で見ながら真美がため息をつく。
｢あのさー、あんた席近いんだから休み時間じゃなくても話せるでしょ。授業始まる前とか｣
｢……何話せばいいの｣
｢いや、知らんし｣
私から話しかけるのがどれほど勇気がいることなのかわからないのか、親友よ。
ふわぁーーっと脱力した私はトイレにでも行こうと教室を出た。
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作者名：アリー | 作成日時：2017年4月22日 14時
