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△104話 ページ14

しょうがないので二人の会話を盗み聞きしてみる…





「──旗印戦でもない決闘だと?気でも狂ったか?」
「ポイントにならないケンカはできないか?…ハハハ!!」


「全く刃の立たなかったゴミが!再度戦いを挑むなど正気の沙汰ではない、ただのバカだ!」


「バカか…だったらこのバカに教えてくれよ。本当の敗北ってやつを。それともなんだ?それとも決闘から逃げるか?ポイント大好き家康ちゃんよぉ??」


「何だと…?このゴミがぁ…!」
「……ハハハ、決まりだな?」



……武田くんますます本調子って感じがするな。っていうかこれは色々とアレなのでは?ひとまず早く教室に行って皆に教えなきゃ!







『みんなっ、みんなぁー!』
「お前もどうした?A」

『たっ、武田くんがっ!』
「Aちゃんも見たんですか!?」

『みやびちゃんも!?』
「二人ともどうかしたのかい?」




『武田くんがっ、徳川くんに…果たし状を出した!』
「そうなのです!」


「「「はぁっ!?!?」」」




「旗印戦じゃねぇのかよ?」
『じゃない!どうすれば……』





すると、白板がモニターに切り替わる。そこには武田くんと徳川くんがいた。皆驚いていたが、すぐに状況を呑み、椅子を前に並べて座った



私も椅子に座って戦いの行方を見守る。この戦い…三方ヶ原の再戦だ


徳川家康は織田信長と連合軍で武田信玄を迎え撃ったのにも関わらず、武田信玄の圧勝で終わった


そんな武田信玄を徳川家康は師と仰いでいたんだ。そして同盟を結んでいたにも関わらず、ずっと織田信長に主導権を握られ続けていた


だから徳川くんにとって、武田くんと織田くんは因縁深い相手なのだろう。特に織田くんとは……


画面の向こうではまだ殴り合いが続いている。徳川くんの蹴りが武田くんにクリーンヒットして武田くんが倒れてしまった



『ああっ、武田くん…!』
「武田君!」



音声も繋がれているため、向こうの荒々しい雰囲気も嫌と言うほどに伝わってくる






「──これが、真の力だ!…歴史は、たまたまお前が早く産まれただけで最強は!!この、徳川家康!」


『徳川くん…』
「歴史が何とかって言ってねぇか?」



そうだ、徳川くんは歴史を知ってる
己が徳川家康であることを知りながら、クローンと知りながら、今を生きてる

それが当人にとってどれほど辛いことか、徳川くんが一番分かってそうな気がするのに……

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a-ya(プロフ) - 私はこの作品が大好きです!もう更新されないのでしょうか…🥺 (10月15日 19時) (レス) @page26 id: 672b289667 (このIDを非表示/違反報告)
オタくん(プロフ) - なんか懐かしく感じます!更新待ってます!! (8月7日 14時) (レス) @page26 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜宵ノ良 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年10月18日 23時

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