△98話 ページ8
みやびちゃんと離れたところで戦いを見守る。皆戦っていたが、数分もしない内にブザーがまた鳴った
「──そこまでです。この旗印戦、家康君の勝利とします」
「「は?」」
「また家康の勝ち?」
「ということは…」
『……あ!豊臣くん、豊臣くん!』
「秀吉!?」
「おい秀吉!!」
見た感じ、生きてる…気絶してるだけだ。ふと豊臣くんの右手に何か握られていたことに気づいた
それにみやびちゃんも気付いたのか、紙を手にとって広げる
「お前らに降り掛かる厄災の元凶は、信長貴様だ…一体誰が裏切り者なんでしょう?」
『いつまでこんなことが続くんだろ…』
そしてまた疑い合いが始まった…聞きたくは無いので体育館の壁に寄りかかって見ておく。と言っても皆声が大きいから嫌でも聞こえるけどね
ちなみに豊臣くんは担架で健室に運ばれていった
後でお見舞いに行ってあげようかな。本多くんも居るはずだし
そうと決まれば行動は早めにしよう…ここから離れて保健室へと向かう
「あら桜木さん?こんにちは」
『こんにちは艶本先生、あの…本多くんと豊臣くんは居ますかね?お見舞いに来たんですが…』
「あら優しいのねぇ〜、良いわよ?」
『ありがとうございます…!』
艶本先生の許可は下りたので、2人が寝てるベッドの間に椅子を動かして様子を見る
巻かれている包帯が事態を物語るが、とりあえず無事で良かった…暫くすると本多くんが目を覚ます
『本多くん、大丈夫?』
「A?なんでここに?」
『お見舞い。大丈夫?足』
「あ、あぁ…」
『良かった…怪我、早く治してね』
「おうよ」
そう言葉を交わすと隣から布が擦れる音がした。豊臣くんが起きたみたいだ
「ん〜…ここは、どこや…」
『起きたね、豊臣くん』
「は…天使がおるわ、俺死んだんか…」
『生きちょっが、しっかりして』
「Aちゃん…?俺…」
『目が覚めましたか?大丈夫、豊臣くん?』
「Aちゃん、見舞いに来てくれたん?嬉しいわぁ…」
『うん、元気そうで何より。豊臣くんも早く良くなってね』
「Aちゃん…!早く治すから待っててな!」
『うん、待ってるね。とりあえず二人とも体以外は何も無いようで良かった。また来るよ、じゃあね』
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a-ya(プロフ) - 私はこの作品が大好きです!もう更新されないのでしょうか…🥺 (10月15日 19時) (レス) @page26 id: 672b289667 (このIDを非表示/違反報告)
オタくん(プロフ) - なんか懐かしく感じます!更新待ってます!! (8月7日 14時) (レス) @page26 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
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