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△102話 ページ12

『これぞ、和の心の結束ってね…いやぁ、しかし凄いね違和感なさ過ぎて。そりゃあ騙されちゃうよね…ね?徳川くん』

「ふん……」


「信長君は旗印を提出していないのです。いかがでしたか?予想通り信長君が旗印を出したときのご気分は?」

『滅びる原因は自らの内にある。味方の裏切りは時に恐ろしい驚異となって襲ってくる…どう?今のお気持ちは?』


「…貴様らぁ〜!」



「本当に君の言葉通りになりましたね」
「…言葉通りだと?」

「"天に向かってツバを吐く"だ!!」



すると皆、"徳川家康を倒す"と書かれた旗印を出した
モニターに映っている本多くん、豊臣くんも同じ旗印を持っていた



『皆、覚悟を持ってるんだ。己を(おご)って高ぶる余裕そうな貴方と違ってね』


「A……!このゴミどもが…!」



「お前の言う通りだなぁ、人間を完膚なきまでに叩き潰すには

舞い上がるほどの絶頂から絶望の奈落への転落だな。策を練る上で大いなる学びになった」


『流石は天才、黒田官兵衛!あくどいねぇ〜』
「うるさい」


「家康、絶望を味わう時間だ。俺から旗印を提出する。どうする?家康、貴様もそれを望んでいるんだろう?」

「絶望を味わうのは………貴様だ」
「……全ては明日だ」




織田くんと徳川くんの睨み合いが続いた後、何事もなかったかのように至って普通に時が過ぎていった

考え事をしようと何処かの廊下でぐるぐるしていると上杉くんがこちらに向かってきているのが見えた

彼にしては珍しく俯いたまま歩いている…どうしたんだろう。話しかけてみるか




『上杉くん、どうしたの?』
「……あ、あぁ…Aか、なんでもないよ」


『本当?武田くん関連だったりしない?』


「よく分かったね…そうさ。武田のヤツ…まだ悩んでいる。自分の為ではなく、誰かの為に戦えばもっと強くなれるものの…」


『武田くんって何処にいるの?』
「書道室」

『まだ居るの!?』
「というか…ずっとあそこにしかいない気がするね」



『悩み過ぎでは?』
「それは僕も思う。だから直接言うことに決めたんだ」

『そうなんだ…頑張って』
「Aも来て」

『うん……はい?』
「うん、って言ったね。じゃあ行こう」


キラキラな笑顔を私に向けて、上杉くんが手を引く。そして武田くんが居るであろう書道室まで連れていかれる……




『ちょ、ちょっ…なんで私も!?』
「ほら、前にAが言っただろ?人生のワンポイントアドバイザーだって」

△103話→←△101話



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a-ya(プロフ) - 私はこの作品が大好きです!もう更新されないのでしょうか…🥺 (10月15日 19時) (レス) @page26 id: 672b289667 (このIDを非表示/違反報告)
オタくん(プロフ) - なんか懐かしく感じます!更新待ってます!! (8月7日 14時) (レス) @page26 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜宵ノ良 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年10月18日 23時

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