検索窓
今日:4 hit、昨日:15 hit、合計:42,051 hit

腐男子と演奏 ページ32

「梶井、俺間違えないで演奏できたら篠崎さんに想いを告げるんだ」

「死ぬな!そなたは美しい!」

ちょっと前にもやった会話をすると、舞台袖に紙袋を持った太宰と敦と芥川が来た。あっちで着替えろと江戸川先輩に指差され、俺達は奥へ入っていった。

各々がばさりと紙袋をひっくり返して、あらかじめ用意するように言っていた正装だかタキシードだかに着替え始めた。衣装の提案をしたのは太宰だ。正装のほうが面白いと言ったのだ。
あ、そういえば篠崎さんにこの曲をやると教えるのを忘れていた。知ってるかな。いや知ってるか。

席に戻ることの出来ない俺達は舞台袖から他の有志グループの発表を見ていた。コントだったり漫才だったりが終わり、バンドやユニットのグループ集団へと突入していった。

そこへ1年の幸田が駆け足で俺達のほうへ来た。


「せ、先輩方!バンド名が書いてありませんが決まってますか!?」

「…!」

梶井がサッと顔を青くした。そういえばバンド名決めるのを忘れてた。出場すると書類を出したとき、"まだ決まって無いです"と書いておいたのだ。

「おい大事なの忘れてたぞ!!」

「ど、どうするの!?」

「今更考える時間なんかねぇよ!」

「梶井!!」

「れれれれれれれれれっれrrっれ"レモンバンド"で!!」

「「「「ねーよ!!!!」」」」


総スカンだったのにまじめな幸田はそれで決定だと思い込み紙に書き込んでMCをやってるトゥェインのもとへ走っていってしまった。とんでもなくダサい名前になってしまったので全員で梶井へガスガスとキックを食らわせた。痛い痛いと梶井が文句を言う中、出番ですよー!といわれたので、俺達は慌ててベースとギターを担いで舞台へあがった。

腐男子と演奏→←腐男子と演奏



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
172人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雑草と花(プロフ) - 5作目楽しみにしてます! (2020年1月30日 18時) (レス) id: 157490c8f1 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃目(プロフ) - 確認致しました!とても可愛いイラストありがとうございます! (2019年2月28日 20時) (レス) id: 7e2d009bdf (このIDを非表示/違反報告)
琴美(プロフ) - 雪乃目さん» 届きましたか?あかねから、、、 (2019年2月27日 16時) (レス) id: 43e0fe1e2c (このIDを非表示/違反報告)
すずらん - ログイン…出来ない……メアド、ナニソレ美味しいの?← (2018年12月16日 23時) (レス) id: a3f3cd9373 (このIDを非表示/違反報告)
琴美(プロフ) - そう言えば私はTwitterをやっていなかった (2018年12月16日 8時) (レス) id: 43e0fe1e2c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪乃目 | 作者ホームページ:https://alicex.jp/koiseyo/  
作成日時:2018年3月22日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。