中原と太宰と時々私 ツヴァイ！！【文豪ストレイドッグス】【学パロ】

腐男子と衝撃 ページ10

身内トークが始まって、篠崎さんは再び目線を机へとうつした。
あー、出来上がりが楽しみ。本当に中原くんに一番に見せてくれるんですか？本当ですか？嬉しいです好きです。

梶井がトイレにいくらしく、ちょっと小走りで教室を出て行った。
太宰はいなくなった梶井の席に座って、ぺらぺらを古典の教科書を捲りながら俺に話しかけた。お前落書きしたら殺すからな。

「ねぇ、今日中也んち行っていい？」

「また？お前そろそろ飽きたら？」
「いやー、一回はまるとやめらんないね」

太宰は夏休みに俺の家でやったゲームに絶賛ハマり中だ。夏休みがあけても暇さえあれば俺の家に来る。
まぁ別に近所だし迷惑でもないし楽しいからいいんだけど。


「自分で買ったらどうだ？」
「いや、芥川君の家で特訓した！」
「は？芥川買ったのか？」
「ちょっと前にね。芥川君と特訓した！」

嘘だろなんで芥川買ってんだよ。なんで教えてくれなかったんだｸｿｯ。
きっとあれだろう。芥川もBASARAだけは俺に勝てないって太宰が言ったからムキになって買ったんだろう。

芥川はゲームに関しては凄い負けず嫌いだ。とことん極めるまでは俺に教えないつもりだったんだろうな。
太宰がぷよぷよにハマって俺に勝てないって言ったときもそのパターンだったし。


「教えてくれてもよかったじゃないか。俺も混ぜてくれよ」
「中也がいたら意味ないんだよ！でね、私思ったの。私が上なら絶対いけるって！」


あのゲームは２P以上だと画面が上下に分かれる。
そして下だとついうっかり上だと思い込んでいつの間にか勝手に上を見ていて討ち死にしているパターンが何度も起きる。

太宰が典型的なそのハマりかたをしてすぐ死ぬのだ。だから画面から目を離すなとあれほど。


「下でも上でも俺には勝てない」
「今度は違う！絶対中也泣かす！！」

「じゃぁ今日俺んちくるか？絶対に太宰に負けるわけがない」
「絶対に泣かす！覚悟しといて！」


太宰はピクミンしか得意なゲームないのかな。

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