中原と太宰と時々私 ツヴァイ！！【文豪ストレイドッグス】【学パロ】

腐男子と衝撃 ページ9

授業が終わり、いつものように教科書を机の中にしまいこんで本を開く。
さっきの授業のおさらいでもしたいところだけど此処最近は隣の席に篠崎さんがいるのでもうそれどころじゃないです。復習は家でやることにします。一分一秒が惜しい。

少し視線を篠崎さんの方へと向けると、彼女は此処最近ずっと頑張っているポスター案のデザインを必死で描いていた。凄いなー。よくそんなに集中して描けるな。俺なんかうさぎ描いても「カエルか？」とか言われるレベルにはヘタクソだからな。


「ちゅーうやっ」
「太宰」

「ねぇ古典の教科書貸してれない？家に忘れた」
「あぁ、ロッカーの中にあるから持って行っていいよ」
「ありがとう」


ビリッ！と篠崎さんの方から紙を破いてしまう音が聞こえる。あぁ、消しゴム強くやりすぎるとそうなるよね。あるある。

後ろにあるロッカーに古典の教科書は入っている。今日は古典がないから。太宰は何度も俺に教科書を貸してもらいに来るのでもうロッカーの場所は覚えているみたいだ。っていうか置き勉しろよ。なんで律儀に持って帰ってんだよ。お前宿題やるようなやつじゃないだろ。

借りたぜーと教科書を持って、太宰はまた俺の席の近くに戻ってきた。少し視線を上げ、俺を挟んだ向こう側にいる篠崎さんをみつけて、目を丸くする。席替えしたのよかったねって耳打ちいらねぇよ。篠崎さんに聞こえたらどうすんだ殺すぞ。


「お！Aちゃんが中也の隣の席になったの」

太宰が声をかけると、篠崎さんは机から視線を外しこっちを向いて、シャーペンの芯をしまった。


「そうなんだー。特等席いいでしょ」
「羨ましいな。寝放題じゃない！」

うわあああああああああああ笑顔がまぶしいです「いいでしょ」って台詞の言い方可愛かったです録音させてください。


「ははは、真面目の中原くんが隣で居眠りなんか出来ないよ」
「俺に気にしないで、寝てていいんだよ」
「普通注意するところだよ？」

最近は篠崎さんに急に声をかけてこられても心拍数10しか上がらなくなった。なんとか耐えてる。


「いいでしょ太宰君、中原の前の席僕なんだ」
「なんだ梶井君までいい席じゃない」
「太宰は基本前の方の席だな」
「うるさいな！アレ絶対ハメられてるんだよ！！」

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