No.3 ページ6
私の席は、金髪さんの前。
ここは基本的にツッパリさん達が座る席らしいけど、私が先生に
《窓際が良い》と言ってあったため、ここにさせてもらった。
窓際は風当たりが良くて心地良いんだよね。
いつも窓を開けて眺めてて。
...この時だけ、自分の病気を忘れられる。
それもまた良い。
そんなことを思いながら頬杖をつく。
そしてしばらく顔だけを窓側に向け、空を眺めていると、
不意に後ろから肩を叩かれる。
突然のことに少しだけ体をビクッとさせて、視線を空から後ろに移すと、
金髪さんが話しかけてきた。
金髪さん「...オメェ、スケバン？」
...その内容を聞いてビックリ。
「そんなわけないじゃないですか。先生に許可を得てここに座ってるんです。」
そう丁寧に説明すると、その金髪さんは
「ほーん。」と一言。
ほーん、って。
自分から聞いてきたんでしょう。
再び空を見上げ頬杖をつき、心の中でそう思いながら笑う。
...金髪さんも、病気のことを言ったら、
私のことを特別扱いするのかな。
ふと気になったことを心の中で言葉にする。
「病気だから」で壁ができちゃうのかな。
次にできた言葉はこれだった。
それを合図に、私は考えるのをやめた。
なんで私だけなんだ。
と、涙が溢れだして来そうだから。
前のクラスの皆のことを思い出して、
戻りたくなってしまうから。
現実を受け止めるしかない。
そう思い知ったから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アポロ - わぁ...！(´▽｀) コメントありがとうございます！ きのこたけのこ両方良いですよね！(* ´ ▽ ` *) 感動できる...！？良かったです！笑 更新頑張れます...。(´；ω；｀) (2019年5月13日 13時) (
レス) id: 89f365dd47 (このIDを非表示/違反報告)
れいな - 私はきのことたけのこ、迷えない派です！笑笑 この作品、ギャグがあるのに感動して、すごくいいと思いました！！ 早く続きが見たいなぁ〜 次の作品、待ってます！！ (2019年5月13日 1時) (レス) id: 8c9d53c597 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ - 牧さんさん» どっちも美味しいのは分かります(*^^*) でもやっぱり人によって違うんですよねw わざわざコメントありがとうございます(*^^*) (2019年4月27日 21時) (レス) id: 89f365dd47 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ - まろまかさん» おおっ！ たけのこも美味しいですよね！(*´▽`*) わざわざコメントありがとうございます(*^^*) (2019年4月27日 21時) (レス) id: 89f365dd47 (このIDを非表示/違反報告)
牧さん - 私は、絶対たけのこ派です。 どっちも美味しいですよね！ (2019年4月26日 16時) (レス) id: 66f0eb62d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アポロ | 作成日時：2019年2月20日 17時
