＿＿＿265 ページ16
.
「 おかえり、Aさん」
『 望〜〜。ただいま』
.
半日離れていただけなのに、望を目の前にして
凄く愛おしく感じる。
望ははにかんで私の手を取ると、指をきゅっと絡めて歩き出す。
.
「 楽しかった？」
『 うん！すっごく！
でも食べてばっかりだったかな〜。笑
縁結びの神社行ったし、いっぱいの風鈴も見たし……
あ、駄菓子屋さんで望の好きなキャベ………っ、』
「 ふふ、可愛すぎ。笑」
『 ……もう、いきなりちゅーしちゃだめ。／／／』
人通りが少なくなってきた家路で、せっかく私が
お土産話ししてあげてるのに笑いながらキスで唇を塞ぐ望。
でも、望の手が私の頬に少し触れただけでもド○○キする…
「 そんな子供みたいな顔しながら喋っとるAさん
初めて見た」
『 ……そう？／／／』
「 おん。よっぽど楽しかったんやろな。笑」
『 ……望は？今日何してたの？』
「 んー？俺はな〜〜……ジム行ってきた。
そんでAさんに話さなあかんことがあんねん」
『 ……え、なに？、』
タイミングが良いのか悪いのか、ちょうどマンションに着いた。
家に入って荷物を下ろすと2人でソファーに腰掛ける。
「 別にそんな悪いことちゃうよ？
けど、一応話しておかなきゃなと思って……」
『 何？どうしたの？』
そんなに前置きされると逆に構えちゃうんですけど…
「 俺、今日ジムで逆ナンされてん」
『 あらま、……』
「 あらま、て。笑
まぁ、“連絡先教えて欲しい”て言われただけなんやけどな？」
『 うん、』
「 筋トレトークしながらプロテインドリンク、
一杯だけ一緒に飲んじゃいました。ごめんなさい」
『 ……ちゃんと断ってくれた？んだよね…？』
「 もちろんです！！！」
『 ……じゃ、許す。』
「 ほんまごめん…でも、嫌やないん？」
そりゃいい気はしないけどさ。
“もうそのジム行っちゃダメ”とも言えないし…
望がモテるのなんて、百も承知だし。
『 好きって言って、』
「 ……好きやで、Aさん。大好き」
私の両手を握って、ちゃんと目を見てそう言ってくれた望。
『 ありがとう。これで安心できた…
も〜〜！私だけの望なのに〜〜っ。笑』
ぎゅって抱きつくと、望も抱きしめ返してくれる。
「 会いたかったで、Aさん…」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 583人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
atu66mi67yu129(プロフ) - いつも楽しく拝見してます。どーなるんでしょうか？気になります。これからも更新頑張ってください。 (2019年8月15日 19時) (
レス) id: c65eb063a4 (このIDを非表示/違反報告)
流智LOVE(照史にデレ期◇) - 初めまして！この作品凄い好きです！もしよかったらなんですがお友達になりませんか？これからも頑張ってください！ (2019年8月10日 19時) (レス) id: db4b56f1e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もも
| 作成日時：2019年8月8日 17時
