アパレル社長のお世話係。（青）4

179. D side ページ29

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Aちゃんは俺のこと、殺す気なんやろか。






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いきなり“しげちゃん”って呼んでくるし(俺が呼ばせた)



“ホームラン打ったらぎゅってしてあげる！”とか
めっちゃかわええこと言うし



ほんとにぎゅってしてまうし。









今は平常心気取って、ほんまはめっちゃ心臓ばくばくなんよ！？






あぁ、…もうほんまに俺のものにしてまいたい。









Aちゃんはそんな俺の気持ちに気づいてる？








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今はテーブルホッケーで対決しとる。





Aちゃんのゴールはザルなんやけど(笑)
急に攻めてくる時があんねん。









『 やったー！ 』






重「 あ、ちょ、今のはズルいでAちゃん！ 」



『 しげちゃんがよそ見してるからだもーん。笑 』









カシャン









重「 っ、………よっしゃー！楽勝楽勝〜。笑 」





『 もー、悔しいっ。 』









その後結局、Aちゃんが勝って(勝たせてあげた)
今度は射的をやることに。









重「 子供の時の夏祭りぶりやからなー。 」






『 あ、あれ欲しいです。 』



重「 コアラのマーチやん。笑 」









“だってこれ好きなんですもん〜”って言う姿が
かわええからそれを狙うことに。









重「 よっしゃ、……いくでっ 」









横で手合わせて神様にお願いするみたいにしとるAちゃん。


可愛すぎやろ。笑









パン









コトっとお菓子の箱が落ちた。









重「 ちょ、今、見た〜〜！？ 」






『 凄いです！一発で取るなんて！笑 』



重「 何で笑ってるん。 」






『 いや、あまりにしげちゃんはしゃいでるから可愛いなって。笑 』






重「 かわええって全然嬉しくないんやけど。 」





『 ごめんね。笑 』









ちょくちょくタメ語なんがド○○キするんよ〜〜


そんだけ俺に心開いてくれてるってことやもんな？









重「 はい、どーぞ。 」




『 ありがとうございます。大切に食べます。笑 』



重「 …。笑 」







『 今日はいつも以上にかっこいいしげちゃんが
たくさん見れてよかったです。 』







重「 え、何そのもう帰りますみたいなん。」




『 そんなんじゃないですよ。ただ言いたかっただけ。笑 』









Aちゃんへの想いは断ち切れたと思ってたんに、
こんな状況になったらまた好きって感情がむくむく湧いてくる。






何で流星より先に出会えへんかったんやろ。




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