176. ページ26
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“すぐ行く。”
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そう返事が返ってきて、全身鳥肌がたった。
たったその4文字だけで凄く安心できた。
営業部の給湯室に向かうことを伝えて、
私がその場に行くともう重岡さんはそこにいて
重「 はぁ、……っ、Aちゃんっ 」
重岡さんは普段見せないような切なげな表情で
私に近づいてくると、そのまま私を抱きしめた。
『 …しげ、おかさんっ 』
重「 Aちゃん、最近流星のことで泣いてばっかりやん。
もう俺んとこ来おへん…?」
『 えっ… 』
私の頬を涙が伝うのがわかった。
びっくりしたからなのか、安心した気持ちからなのか
嬉しかったからなのか……何の涙かはわからない。
重「 俺ならAちゃんのこと毎日笑わせたる。
絶対泣かせたりなんてせえへんよ? 」
重岡さんの抱きしめる力が強くなる。
少し痛かったけど、これほどにも私のこと考えてくれてるんだって
思ったらこの強さも受け止めずにはいられなかった。
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『 私…… 』
重「 …Aちゃん、よう連絡してくれたな。
偉いで。俺もすぐ出てこれてよかった。 」
そう言って私の肩を持って体を離す。
『 ごめんなさい…お仕事中に…… 』
重「 今日はもう半休貰ったから大丈夫やで。 」
『 え!申し訳ないです、そんな……迷惑かけて… 』
そんなことまでして貰っちゃって…
このままだと重岡さんの優しさに甘えちゃいそう。
重「 ええんよ、俺有給まだ全然使ってへんかったから
部長に使え使え言われててん。ちょうどよかったわ。笑 」
『 本当にありがとうございます。 』
重「 もうええって。
俺もごめんな、…いきなりあんなこと言うて。 」
『 いつもの重岡さんじゃないみたいでどきどきしちゃいました。/// 』
重「 やめろー。言うなー。/// 」
真っ赤になった耳を両手で隠してる。笑
やっぱり私の知ってる重岡さんだ、よかった。
それと同時に流星へと抱く申し訳なさ。
でも、流星のことを思い出すとさっきのシーンが
フラッシュバックする。
…はぁ、だめだ。
どんどんマイナスな方向に考えちゃう。
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ごめんね、流星。
今は、今だけは…重岡さんに甘えさせて。
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もも(プロフ) - 桃子さん» よかったです( ; ; )これからも引き続き宜しくお願い致します! (2019年7月29日 22時) (レス) id: 85b2907961 (このIDを非表示/違反報告)
桃子(プロフ) - ももさん» 5章に飛べました(TT)ありがとうございます! (2019年7月29日 7時) (レス) id: 7f7215051c (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 桃子さん» 桃子さん、嬉しいお言葉ありがとうございます( ; ; )目次の≫この小説の続編を見るから5章目に飛べないでしょうか?( ; ; )宜しくお願い致します! (2019年7月25日 21時) (レス) id: 85b2907961 (このIDを非表示/違反報告)
桃子(プロフ) - 最近1から読ませもらってます!シリーズ5が見れなくて、どうやったら読めますか?これからも楽しみにしています! (2019年7月24日 12時) (レス) id: 7f7215051c (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - あいさん» あいさん、ありがとうございます!今まであまり物語にメリハリがなかったので一波乱起こしてみました(笑)こらからも更新頑張りますので応援宜しくお願い致します(^_^) (2018年7月22日 16時) (レス) id: f8af671286 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2018年6月23日 21時