本物207 過去 ページ21
お父さんに相談してから早一週間。
悩んでいる間にも、カロ―ナとは5回ほど遊んだ。
カロ―ナと会えば会うほど殺したくなくなる。
でも、カロ―ナのこれから先の未来を考えれば殺してあげた方が楽だろう。
それに、今の私ではカロ―ナを守ることはできない。
コンコン
ノックの音。
私はのぞき穴から外を確認してからドアを開けた。
貴方「何の用?キル・キャッツ。」
キル「久しぶり。いやぁ、貴方が悩んでるって聞いたものだからさ!」
お父さんか。
キルに私がカロ―ナの事で悩んでいる事を話したらしい。
キル「それで、答えは出たの?」
貴方「まだ。」
私は部屋のティーセットで紅茶を入れ始めた。
紅茶の入れ方も、お菓子の作り方も、全てカロ―ナに教わった。
キル「この紅茶美味しい。レイラ、紅茶なんか淹れられたのね。」
貴方「前までは出来なかったよ。カロ―ナに教えてもらったの。」
キル「…そう。」
色々な事を教えてもらった。
色々な物を見せてもらった。
知らなかった、明るい世界。
そんな世界を教えてくれたカロ―ナを
初めての友達であるカロ―ナを、殺すことなど考えられなかった。
キル「レイラ。私は、殺さなきゃいけないと思うわ。」
貴方「私も。でも、どうしても胸のあたりが苦しくて。体が、動かないの。」
キル「そう。」
でも、そんな事は言ってられない。
殺さなきゃいけないんだから。
カロ―ナにとっても、それが一番幸せなんだ。
でも、そうね…
なんてひどい幸せしか残されてないんだろうか。
貴方「今夜よ。」
キル「え?」
貴方「もう、殺すしかない。」
キル「それで、いいの?」
貴方「もう、それしか道がない。」
私は、カロ―ナを殺す事を決めた。
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桜朱(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございます!お話がグダグダな所もあったと思いますが…。最後まで読んでいただきありがとうございました!また近々黒尾の小説を出そうと思うのでよろしくお願い致します! (2018年6月11日 17時) (レス) id: aff2664059 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 完結おめでとうございます!!毎回更新されるのを楽しみに待ってました!個人的にこういうストーリー好きなんでめっちゃこの作品気に入りました!(*´∀`*)約1年、お疲れ様でした!! (2018年6月8日 20時) (レス) id: f9bc490121 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - 真理奈☆さん» ありがとうございます!今回で終わるつもりですが、リクエストがあったら受け付けますよ! (2018年2月11日 12時) (レス) id: 67c72a9317 (このIDを非表示/違反報告)
真理奈☆ - 続編おめでとうございます。今回で終わってしまうんですかシュン(´・ω・)でも!最後まで楽しませていただきます! (2018年2月10日 10時) (レス) id: 9b0ee30d9b (このIDを非表示/違反報告)
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