本物２１７ ページ31
貴方Side
施設が見えなくなった。
もう帰れないんだって今になって分かってきた。
ふと、胸元にあるナイフを取り出した。
いつも通り手元で回したり投げてみたり。
こうやってる時が何気に楽しいし落ち着くかも。
貴方「ねぇクロ。」
黒尾「ん？」
貴方「ナイフだけは、持っててもいいかな。」
黒尾「え？」
貴方「ごめん。でも、これだけは手放せないんだ。」
黒尾「俺は反対しねぇよ。お前のやりたいようにやれよ。」
クロはそう言って笑った。
貴方「ありがとう！」
もう音波たちのそばにはいられない。
だけど、私は私なりにここで生きて行こう。
私だってもう、あの子たちがいなくても大丈夫。
貴方「クロ。改めて、よろしくね。」
黒尾「あぁ。愛してるぜ、A。」
貴方「…私も。」
少しの間、ぎこちないかも。
でもまぁ、完璧に元に戻れなくてもいいかな。
また新しい愛し合い方、していけばいいしね。
それからまた１０時間後。
私は日本に帰ってきた。
貴方「ただいま。」
一同「おかえり！！」
貴方「！？…ハハッ。ただいま！」
本物の私ってどんなだろう。
そんなの分かんないよ。
じゃぁ、今の私でいいんじゃないかな？
そっか、そうだね。
本物の私、やっとみつけた。
あの日から、もう６年。
神父「誓いのキスを。」
私達は、６年の時を経て結婚した。
貴方「クロ。これからもよろしくね。」
黒尾「あぁ。A、俺はお前の事愛し続けるよ。」
貴方「ありがとう。私も、愛してる。」
これから先もずっつずっと。
貴方が私の事を捨てるまで、愛し続けます。
音波「おめでとう。姐様。」
貴方「ありがとう。」
音波「さて、私達は依頼があるからいくね。」
貴方「うん。ばいばい。」
音波「…また、いつか。」
さよなら。
黒尾「A！行くぞ。」
貴方「…うん！」
お父さん。
お父さんが私に望んだ未来は、こんな形ですか？
何がどうであれ私は今、幸せですよ。
そして、今度は奪うんじゃなくて、救っていきますね。
彼らと共に。
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桜朱(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございます！お話がグダグダな所もあったと思いますが…。最後まで読んでいただきありがとうございました！また近々黒尾の小説を出そうと思うのでよろしくお願い致します！ (2018年6月11日 17時) (
レス) id: aff2664059 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 完結おめでとうございます！！毎回更新されるのを楽しみに待ってました！個人的にこういうストーリー好きなんでめっちゃこの作品気に入りました！(*´∀｀*)約1年、お疲れ様でした！！ (2018年6月8日 20時) (レス) id: f9bc490121 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - 真理奈☆さん» ありがとうございます！今回で終わるつもりですが、リクエストがあったら受け付けますよ！ (2018年2月11日 12時) (レス) id: 67c72a9317 (このIDを非表示/違反報告)
真理奈☆ - 続編おめでとうございます。今回で終わってしまうんですかｼｭﾝ(´・ω・)でも！最後まで楽しませていただきます！ (2018年2月10日 10時) (レス) id: 9b0ee30d9b (このIDを非表示/違反報告)
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