彼女が耳をふさぐ意味【烏野】

ふさぐ意味１０ ページ10

月島「僕は分かりません。でも、僕なりに理解しますから。」




彼の言葉は、Aの心の不安を消し去った。




日向「俺も！俺、馬鹿だけど理解できるようにします！！」




いつも元気いっぱいの陽気な日向に




西谷「俺も支えてやるからな！安心しろ！！」




男前なノヤッさん。




東峰「俺も、ちょっとずつだけど理解して行くよ。だから、つらい事あったら言ってな。」




ガラスのハートだけど、どこか心強い東峰さん。




澤村「旭の言うとおりだ！俺達は仲間なんだ。つらい事あったら頼れ！！」




がっしりした主将の澤村さん。




菅原「俺達は、見捨てたりしないから。ちゃんと、Aの事理解していくからな。」




ふんわりと優しく笑ってくれる菅原さん。




この人たちだけじゃない。




山口君とか、田中君とか、清水先輩も。




皆、凄く優しいんだ。




この人たちだったら、きっと大丈夫。




きっと、この先もちゃんと笑っていられる。




貴方「あ、ありがとう、ございますっ。」




Aは泣きながらお礼を言った。




何度も、何度も。




遥菜ちゃんのクラスメイトのような人たちもいれば




烏野男子バレー部の皆みたいに優しい人たちもいる。




きっと、助けてって言ったら助けてくれるんだろう。




菅原「泣きすぎだべ〜。ほら、そんな可愛いマネージャーには俺がぎゅーってしてやる！」




貴方「うっグズッ」




Aは泣きながら菅原のもとに行った。




菅原「そんなに泣かなくても大丈夫だべ！ほらっぎゅー！！」




強く、優しく抱きしめられた。




清水「菅原だけずるい。私も！」




そう言って清水先輩も抱きついてきた。




谷地「あっ！わっ私も！」




谷地さんも




日向「俺もー！」




影山「日向ボケェ！フライングだ！」




日向も、影山も




月島「行くよ山口。」




山口「そうだねツッキー！」




月島君も、山口君も




西谷「俺達もだ！行くぞ龍！」




田中「おう！」




西谷も、田中も




澤村「行くぞ！旭」




東峰「そうだな！」




澤村さんも、東峰さんも




次々抱きついて来て。




あったかくて、嬉しくて。




家族みたいだ。受け入れてもらえたんだ。




貴方「ありがとう！」




こんなに幸せになれた。




その時ふと思う。




遥菜ちゃんにも、こんな仲間が出来るだろうか。

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