彼女が耳をふさぐ意味【烏野】

ふさぐ意味３３ ページ33

貴方「そろそろ戻ろうか。」




遥菜「そうだね。」




ベンチから立ち、中に入ろうとした。




？？「あの。」




背後から話しかけられた。




振り向くと、そこには




貴方「赤葦くんに、孤爪くん。」




赤葦「すみません。」




遥菜「もしかして今の、聞いてました？」




それを聞いたとたん、背筋が凍ったかのような感覚に襲われた。




心臓が大きな音を立てている。




知られたの？




聞かれていたのだとしたら怖い…。




赤葦「すみません。悪気はなかったんです。」




孤爪「たまたま、その…聞いちゃって。」




軽蔑される？嫌われる？




遥菜「別にいいです。でも、誰にも言わないで。」




貴方「おやすみなさい。」




私達は部屋に戻った。




清水「遅かったね。どうしたの？」




貴方「少し散歩してたの。」




白福「ねぇ、恋バナしない？」




雀田「いいね！しようしよう！」




こうして、女子定番の恋バナが始まった。




白福「仁花ちゃんは誰が気になるの〜？」




谷地「えぇ！あの私なんかがそんな…。」




白福「いいからいいから！」




谷地「えっと、ひ、日向が…」




すっごい女子っぽい←女子です




雀田「遥菜ちゃんはいないの？」




遥菜「私は興味ないから...。」



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遥菜「もう人が怖くて怖くて仕方がない。」

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そういう意味でも、恋愛は難しいのかな…。




清水「Aちゃんは？」




貴方「私もそういうのは…」




私も、きっと無理なんだろうな。




だって、最近はずっと怖い。




それからしばらくして、恋バナは幕を閉じた。

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