本物の私【黒尾鉄郎】

本物２８ ページ30

貴方side

朝日が上るのと同時に起きた。




来てしまった。今日が…。




今日から、今日からみんなを守らなきゃいけない。




貴方「しっかり、しっかりしなきゃ。ちゃんと、守るの。」




朝ご飯を作って、食べて、制服に着替えて、忘れ物がないか確認する。




こんなの、いつもと変わらない。けど、確実に変わることもある。




ピンポーン ピピピピピポーン




クロと研磨が来た。




でも、ここででるわけにはいかない。




私はそっと、自分の部屋の窓から屋根へ飛び移った。




戸締まりはしてる。屋根から下を見下ろすと、やっぱりクロと研磨がいた。




黒尾「んーまだ帰ってきてねーのかな。」




研磨「親戚のお婆さん亡くなったって言うんだから、そう簡単に帰ってこれる訳ないよ。」




黒尾「まぁ、そうか。じゃ、行くか。」




ごめんね、クロ、研磨、皆。




私は、屋根づたいに学校へ向かった。もちろん目立たないように二人になにも起こらないように。




学校に着いた。




今日は朝練があるはず。着替えてから私は第２体育館へ向かった。




ガラガラ




貴方「おはｙ」




しまった！いつもの癖であいさつしちゃった！癖ってこわいな。




夜久「おお！何か久しぶりだな！大丈夫なのか？」




貴方「あっあぁうん。まぁ。わっ私、スポドリ作ってくる。」




そういって私は、逃げるように水道に向かった。




貴方「クッソ。何で、くずされなきゃ何ねーんだよ。幸せだったのに。クソが！！」




ガコン、パン




手の持っていたボトルを地面に投げた。




そのボトルは、無惨に割れた。




貴方「しまった！えっと、誰のだ？」




そのボトルの持ち主は＿＿＿




貴方「黒尾、鉄郎。」




クロだった。


　

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