【戦国無双】私の家族【現パロ】【逆ハー】 (ページ25)

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夢･続きページ25

襟巻を掴み顔を覆うとするが、兄を包んだことに気づき兄と共に持っていた帽子を代わりに被り、一切の迷いを捨てる。

死など怖くない、今は兄が友が仲間たちがやり遂げようとしたことを貫くのみ。

両手に1番強い毒を塗っている毒針を構え、直政、忠勝、高虎などの将を先陣とした東軍の追っ手へ叫ぶ。

『我が名は西軍･軍師、大谷A！この先は何者であろうと1歩も進ません！進もうと言うのなら、我に挑み花となって冥府へ散ってみよ！！』

自身が思うよりも戦場に響いた名乗りに驚き、続いていただけの兵達は歩みを止める。が、先人達は止められることなくそのまま私に向かって刃を振るう。

三成、先に逝って皆と待ってるよ…約束、守れそうにないや…

『参る！！！』

「A！」
『ふぁっ！！！み、つ成兄…』

名前を呼ばれ、飛び起きると三成兄が心配そうに見ながら私が驚きで飛ばしたぬいぐるみを拾う。

「全く、1度で起きんとは…どうした？どこか痛めたか？！」
『へっ？あ、ううん、何でもない！今着替えるね』

三成兄を見ていると涙が溢れてきた…でも、何故かはわからない。さっきまで酷く怖い夢を見ていたような気もする…その夢が思い出せないけど。

「A。ありがとうな…」
『ん？何か言った？』

ぬいぐるみを元に戻す三成兄に何か言われるが、よく聞こえず聞き返してもはぐらかされてしまう。

(良かった、今日も生きてる…)
そう思う理由もわからないまま…