五話 ページ6
昼食終わりの昼休み_部室にて
俺は御守りのことを話すため、部室に集まってもらった
幸村「それは…えっと、なんて言ったらいいか」
ジャ「本当にAのなの、か?」
丸井「仁王がそう言ってんだから、そうなんだろい」
柳生「うーむ。たしかにソレには見覚えがあります。確かにAさんのですね」
仁王「…俺は、これの持ち主を探そうとおもーとる」
柳「俺達も協力しよう。と、弦一郎は言う」
真田「おr……」
柳「当たったな」
幸村「真田の言う通り、できる限り協力するよ。正直俺も気になるからね」
仁王「…いいのか」
丸井「当たり前だろい。絶対見つけてやるぜい。ジャッカルが」
ジャ「いや俺かよ!」
柳生「では、放課後落ちていた場所に行ってみましょうか。もしかしたら、その持ち主が落とした場所に帰ってくるかもしれません。丁度今日は、部活休みですから」
柳「そうだな。俺もそう思っていたところだ」
真田「自主練したいところだが、しかたあるまい」
幸村「ねえ仁王。Aが生きているとは考えなかったの?」
幸村のその唐突な一言で、メンバーがザワついたのを感じた
仁王「は……?」
なにを言っとるんじゃ
幸村「たしかにあの日Aは死んだ。だけど、本当にそうなのかな」
グイグイと俺の方に近付きながら、幸村は淡々と話を続ける
幸村「葬式は親族だけで行われたってAの両親は言ってた、だけどそれが嘘だったとしたら?」
仁王「なにを…」
幸村「本当は生きていて、何処かで__」
真田「幸村!!!」
バンッと机を叩き、真田が叫んだ
柳「そこまでだ」
幸村「怒らないでよ、2人とも。ただ、そうだったらって…、思っただけだよ…」
すまなかった、と幸村は謝ったらしい。だが、その声は今の俺には届かなかった
生きている……?Aが?
そんな考えいっこもなかった
だって、だって、Aは目の前で、俺の目の前で
仁王「ぅあ……」
俺の手が赤く赤く血塗られた
これは誰の血?
仁王「俺の…せい、で……しんだん、だ」
誰かが俺の方に触れた
振り返り居たのは彼女だった。
___ねえ、なんで雅くんが生きてるの?
違う。違うんだ
__私もっと生きたかった
本当は俺が死ぬはずだったんだ
仁王「A……」
そう呟いたその時だ
頬に強い痛みを感じた
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作者名:けさし☆ | 作成日時:2021年4月2日 16時