Re:Re:《6》

♯255 慎 ページ5

【慎side】


慎「顔見たくないと思うけど、出て来てよ……俺はちゃんと目を見て話したい」


そう言うと、ノソノソ布団から出て来た
目が真っ赤だし、鼻水グズグズで鼻声だし

俺マジで何やってんだろ……って自己嫌悪


慎「言ったでしょ、俺の中で黒歴史だって。だから今は仕方なく仕事だから喋ったりしてるけど、自分からは絶対に話しかけないし、避けてるくらいだから。って言っても、見てないから信じられないと思うけど」


A「………慎の事が好きなの？」


慎「それは違うと思う。あの子さぁ……性格悪いから何でもない人とわざと匂わせたりするの好きなんだよ。今までも結構あったらしいよ。そういう事が。だから、今回俺たちがそれに巻き込まれたんだよ。ただそれだけだから、俺たちの間に何がある訳でもないし、信じて欲しいし、心配しないで欲しい」


こんな説明で納得してくれる？でもこれが事実だから、これ以上もう何も言えない


A「………信じる………ね」


慎「うん。撮影ももう終わりだから」


A「……映画……あるじゃん」


慎「あ………うん……それはまだもうちょっと先だから、一旦終わり……A、本当は映画嫌でしょ」


A「ごめんね、応援したいのに、応援したくない事もある。他のお仕事なら応援するけど、このお仕事だけは応援出来なくて。彼女失格なんだよ……」


慎「それくらいで彼女失格とか言わないの！(笑)樹さんも言ってたでしょ、見たくなかったら見なくていいって(笑)Aが応援出来る物だけ見てくれてたらいいから(笑)映画化もさ、Aが悲しむの嫌だったし、俺ももう演技でもあんな事したく無いから嫌だって断ろうと思ったんだけど、無理だった……俺のわがままでそんなのどうにもならないって。ごめん……」

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