Re:Re:《6》

♯290 ページ40

隣の団体客のタバコの煙で、ちゃんと息が吸えてなかったから、思いっきり外の空気を吸った


凍てつくような冷たい空気が体に沁み渡る
寒いのはほんっとに苦手だけど、今はこの空気が心地いい


A｢あ……｣


陸｢あ……(笑)どーしたの？(笑)｣


A｢ちょっと煙たくて。陸くん何してんの？彼女一人にして大丈夫？｣


陸｢俺は仕事の電話かかって来たから外出て来た。中うるさくて聞こえないし。藍ちゃんはねぇ、もうすっかり馴染んでる(笑)｣


A｢うん、そうだよねすごい(笑)……良かったね、おめでと(笑)｣


陸｢ありがと(笑)もう同じ失敗しないように頑張るわ(笑)あ、失敗とか言っちゃってめっちゃ失礼だよね？ごめん(汗)｣


A｢失敗で合ってるから(苦笑)……私も頑張る。慎と(笑)｣


陸｢まこっちゃんとは頑張らなくても大丈夫でしょ(笑)｣


A｢そんな余裕無いよ(笑)陸くんは、ちょっと頑張った方がいいかもね(笑)｣


陸｢うわぁ……Aに言われると効くわ〜(笑)｣


A｢冗談だよ(笑)……どっちが悪いとかないんだよ。どっちも悪いんだよね。私も陸くんも何かが足りなかったんだよ。それを今の恋愛に活かせばいいと思う｣


陸｢うん……そうだね……でもやっぱり俺が悪かったよ｣


A｢私の我慢が足りなかったから。先に手を離したのは、私だから｣


陸｢俺はね……色々後悔したよ…………Aは？｣


A｢陸くんとの未来が見てみたかった。どうなってたのかなって。あのまま今も隣に慎じゃなくて陸くんのいる世界が見てみたかった。でも、今お互い幸せでしょ？今隣にいる人を大事にしなきゃね。私たちにあの時足りなかったこと、もう後悔したくないから｣


私、何言ってんだろ…
ちょっと私、おかしい

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